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[選手権予選]東福岡は骨折から復帰のエース木戸がハット!!全国の目標は得点王「本当に狙いたい」

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[11.23 全国高校選手権福岡県予選決勝 東福岡4-3九州国際大付 レベスタ]

 全国大会出場を懸けた決勝でハットトリック達成。名門・東福岡のエースでU-18日本代表候補のFW木戸皓貴(3年)が大仕事をしてのけた。まずは試合開始30秒、PAで縦に仕掛けたFW中島賢星(2年)はGKに止められたものの、木戸はしたたかにこぼれ球を狙って右足シュート。カバーしたDFが反応できないほど強烈な一撃を左サイドネットへ突き刺した。

 さらに21分にはMF松田天馬(3年)の右足ミドルのこぼれ球にいち早く反応して右足で2点目のゴール。そして、2-3で迎えた後半2分にはゴール前のこぼれ球を三度右足でゴールへ流し込んでハットトリックを達成した。

 ダイナミックなドリブルなど、迫力ある動きからゴールを連発するストライカー。プレミアリーグWESTでは10得点を挙げて得点ランキングの首位タイに位置している。ただ今夏に左第5中足骨を骨折。全国高校総体後に痛みが強くなって手術を受けたこともあり、プレミアリーグは後半戦出場がない。選手権予選準々決勝で復帰したものの、本調子には程遠く、この日も豪快にゴールへ迫る動きはほとんど見られず。本人も「裏へ抜けた時の一歩目、二歩目のスピードとかがまだケガの前に比べて戻っていない感じがする」と首を振る。不安を抱えながらのプレーだったが、それでもストライカーは脅威の3発でチームを全国へ導いた。

 全国大会で対戦したい相手について「市船ですね。最後、国立の決勝で市船とやって勝って優勝したい」と語った木戸。これから全国大会までの1か月間強、コンディションを上げて日本一と得点王を狙う。「得点王は本当に狙いたいし、自分が得点することでチームも上に上がっていけると思う。きょうもあそこまでみんなが繋いでくれたから点取れた。みんなに感謝したいし、ゴールで恩返ししたいのがある」。自分が不在の期間、その穴を埋めるため、より強いチームになるために努力し続けてくれたチームメートのためにエースは全国で恩返しする。

[写真]先制点を決めた東福岡FW木戸が胸の「HIGASHI」の文字にキス

(取材・文 吉田太郎)
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