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[選手権予選]得意のセットプレーで一発!!日大藤沢が厚木北の初V阻む7年ぶり優勝:神奈川

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 第93回全国高校サッカー選手権神奈川県予選は8日、決勝を行い、日大藤沢高厚木北高に1-0で競り勝ち、7年ぶり4度目の優勝を飾った。

 日大藤沢は前半5分、MF西尾隼秀(2年)の右FKにDF吉野敬(3年)が頭で合わせるが、クロスバーを直撃。故障から復帰し、この日が今大会初出場となったキャプテンがいきなりビッグチャンスを迎えた。

 その後も試合の主導権を握る日大藤沢が得意のセットプレーで均衡を破る。前半29分、西尾の左CKにDF小野寺健也(2年)が相手DFに競り勝ち、打点の高いヘディングシュート。準決勝の桐蔭学園戦(4-2)でハットトリックを達成したセンターバックが値千金の先制点を奪った。

 1点ビハインドとなった厚木北も後半に入ると、攻勢を強める。後半2分、MF宮入諒(3年)のスルーパスにFW曾我涼(3年)が走り込むが、吉野がスライディングタックルでカット。同8分には宮入のスルーパスに抜け出したMF森勇人(3年)の折り返しに曾我が合わせ、ゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定だった。

 逆転での初優勝を目指し、必死の反撃に出る厚木北だが、1点が遠い。後半27分、途中出場のFW小金澤真司(2年)のラストパスから森が決定的なシュートを放つが、GK鈴木孔明(2年)が足でビッグセーブ。あと一歩のところでゴールを割れなかった。

 押し込まれる時間が続いた日大藤沢も後半33分、途中出場のFW田場ディエゴ(3年)がドリブルで右サイドを突破。マイナスの折り返しにFW蛭田悠弥(2年)が合わせたが、GK鈴木武の好守に阻まれた。

 追加点こそ奪えなかったが、守備陣が最後まで集中力を保ち、1-0で逃げ切り勝ち。7年ぶり4度目の優勝を飾った日大藤沢が全国選手権への切符をもぎ取った。

 キャプテンの吉野は試合後のヒーローインタビューで「キャプテンなのにケガをして、試合に出られずに歯がゆい思いをしてきたけど、こうやって最後に試合に出て、チームに貢献できた。リハビリはつらかったけど、やってきたよかった」と感無量の表情だった。

 準決勝のハットトリックに続いて決勝でも優勝決定弾を決めた小野寺は予選通算6ゴールで大会得点王に。攻守に大活躍のセンターバックは「何としても全国に行きたかった。決めてやろうという気持ちだった」と決勝点のシーンを振り返り、全国大会に向けては「自分の武器であるセットプレーでチームを勝利に導きたい。守備では今日のように失点ゼロでいきたい」と力強く話していた。


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