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[選手権予選]“前橋クラシコ”を4発快勝!前橋育英が2年ぶりに全国へ!:群馬

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[11.8 全国高校選手権群馬県予選決勝 前橋育英高 4-1 前橋商高 正田スタ]

 第93回全国高校サッカー選手権群馬県予選は8日、正田醤油スタジアム群馬で決勝を行い、前橋育英高前橋商高に4-1で快勝。2年ぶり18回目の全国大会出場を決めた。

 前橋育英と前橋商。群馬県を代表する伝統的なふたつの強豪校は、かつてともに全国でも結果を残し、常に県予選決勝はこのカードになっていた。黄色と黒の縦縞の前橋育英と、白と黒の縦縞の前橋商。この伝統のユニフォームが相見えるこの一戦は、『前橋クラシコ』として、馴染み深い戦いであった。だが、近年は桐生一高を筆頭にした他校の台頭もあり、今回の前橋クラシコは実に7年ぶりの実現となったのだった。“前橋クラシコ”

 先に仕掛けたのは前橋商。5分に左のクロスからFW堀友樹とMF堀口護が立て続けにシュートを放つが、いずれも前橋育英GK吉田舜のファインセーブに阻まれた。

 立ち上がりのピンチを防いだ前橋育英は6分、左サイドでU-19日本代表MF渡邊凌磨がボールを受けると、中へ切れ込んでクロスと見せかけて、キックフェイントから縦にボールを持ち出す。翻弄されたDFは慌てて寄せにいくが、「逆サイドネットを狙った」と渡邊はそのまま左足を一閃。ボールは鮮やかな軌道を描いて、ゴール右上隅に突き刺さった。

 渡邊のスーパーゴールで試合を動かすと、一気に猛攻を仕掛けた前橋育英が、前橋商を押し込んでいく。前半終了間際の40分には、FW青柳燎汰が角度の無い位置から、GKとポストの僅かボール1個半分のスペースを射抜く、鮮やかなシュートを決めて、2-0。後半に入っても攻める勢いを止めない前橋育英は、3分にオウンゴールで、11分にはFW坂元達裕が追加点を奪い、4-0と試合を決定づけた。

 だが、ここから前橋商が意地を見せた。7年ぶりに実現した選手権予選決勝での前橋クラシコをこのままでは終わらせないと、交代出場の1年生MF金枝晃平のドリブルを軸に、攻勢に出た前橋商は、31分にCKからDF額田泰斗がヘッドで押し込んで1点を返すが、時既に遅し。4-1で前橋クラシコを制した前橋育英が、2年ぶりの全国大会出場権を手にした。

「選手権では東福岡に勝って優勝するのが目標」と渡邊ははっきりと言い切った。目標はインターハイ王者を上回る実力を見せつけての優勝。上州のタイガーブラック集団は、それに向けての第一関門をクリアした。

(取材・文 安藤隆人)
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