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[MOM1225]昌平FW野村祐一朗(3年)_絶好調エースが圧巻バイシクル、欠場した友の想いと共に全国へ

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.16 全国高校選手権埼玉県予選決勝 昌平2-0市立浦和 埼玉ス]

 その瞬間、誰もが度肝を抜かれた。前半20分、昌平高は右サイドにボールを展開。MF白石勝己(3年)がクロスを上げると、相手DFに当たって浮き球となったボールをFW野村祐一朗(3年)がオーバーヘッドでゴールに収めてみせた。今大会5試合連続8得点目。「本当は全試合で1試合2得点を狙っていた」とビッグマウスぶりも気持ちがいいエースストライカーが、2点目もアシストし、チームを初の全国へと導いた。

 中学時代、野村は「華麗なプレー」を得意としていた。「ヒールとかをよく狙っていました」。だが高校で壁にぶち当たると、意識を変化。「体も本当に細かった」ことから、フィジカルトレーニングに重点を置いて強化した。体重も10キロ以上増やすことに成功。「体は重くなったが、フィジカル的には上がったと思う」と成果に胸を張った。

 負傷で欠場した友の想いも乗せて全国に進むことになる。相手の市立浦和高で10番を付けるFW石神佑基(3年)は中学時代、2トップを組んだ間柄だった。しかしこの日、石神は負傷のため欠場。試合後のあいさつの際には号泣する石神に近づき、一言二言、言葉を交わし合う場面も見られた。「怪我なので仕方がない」と多くを語らなかった野村だが、盟友の想いはしっかり受け取った様子だった。

 昨年度は県4強で涙を呑んだ昌平だが、新人戦に続く埼玉県制覇。野村は新人戦の決勝戦でも決勝ゴールを挙げるなど、絶対的エースとしてチームを引っ張っている。全国大会の経験はないと話す野村だが、「全国制覇を目指したい」と力強く宣言。絶好調エースは大暴れを誓った。

(取材・文 児玉幸洋)


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