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[MOM1228]東福岡MF赤木翼(3年)_全国での双子兄弟対決実現へ!4戦連発!!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.16 全国高校選手権福岡県予選決勝 東福岡高 1-0 九州国際大付高 レベスタ]

 九州国際大付高の好守の前に前半を0-0で折り返した夏の全国王者・東福岡高。次第に得点できないことへのプレッシャーが高まっていく展開だったが、それをMF赤木翼(3年)が打ち消した。後半9分、東福岡は左クロスのクリアボールをMF増山朝陽が左足シュート。そのこぼれ球を赤木が右足ダイレクトでゴールへ叩き込んだ。

 この日、九国大付は右の増山、左の赤木の強力な両翼にボールが入れば、2人がかりで潰しに来ていた。前半、赤木は仕掛けはしたものの、全国総体で見せたようなスピード感あふれる突破を披露することができず。それでも「後半は仲間を信じて、とりあえず走ろうと思っていた。前半相手の守りがサイドに寄るので、中のスペースが空くと思っていた。後半そこ狙って行こうと思っていたらいいこぼれ球が来た」と相手の守りを冷静に見極めて殊勲の一撃。全国高校総体5得点の高速ウイングは今大会も4戦連発の計6ゴールと、改めてフィニッシャーとしての能力の高さを見せつけた。

 “MVP級”との声もあった全国総体での活躍。そこから赤木は得点力をさらに磨いてきた。「この大会のためにナイター消えるまでシュート練習をしてきた。ナイターは8時半くらいに消えて。消えてから気が済むまでと決めている。今大会は全試合ゴールを獲っているんですけど、そこにつながったと思います。努力は報われると思った」。トラップが難しいボールをコントロールしてからのシュートや、カットインからのシュートなど持ち味である得点力を磨いてきた成果が決勝でも発揮された。

 全3試合で先発を務めた昨年度に続く全国大会出場。待ち望んでいる兄弟対決へまずは最低ラインをクリアした。赤木の双子の兄、MF赤木大地は熊本県予選で初優勝した秀岳館高の左利きのアタッカー。15日の決勝はベンチで出場機会がなかったものの、全国大会出場を決めた後、赤木の元に兄から連絡が入ったと言う。「『オレは勝ったぞ』と言ってきて。『出てないくせに』と返したんですけど。(兄は)いつも負けず嫌いなので、『全国の舞台までにはポジションを勝ち取る』というのはガチな感じで言ってきた。全国の舞台で双子の兄弟対決をできるようにという約束は昨日しました」。その約束通り、赤木は自らのゴールによって全国出場を果たした。全国ではチームの勝利のために走り、突破し、ゴールを奪う。そして夢である全国での兄との直接対決も勝利して、チームの優勝と「狙っている」という得点王の2冠を獲得する。 

(取材・文 吉田太郎)

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