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[選手権]田場ディエゴが決勝弾! 日大藤沢が高川学園を振り切る

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[1.2 全国高校選手権2回戦 日大藤沢 3-2 高川学園 ニッパ球]

 第93回全国高校サッカー選手権大会は2日、2回戦を各地で行い、ニッパツ三ツ沢球技場の第二試合では、7年ぶり4度目の出場の日大藤沢高(神奈川)と3年ぶり22度目の出場となった高川学園(山口)が対戦した。両チーム合わせて5点が入った点の取り合いは、3-2で日大藤沢に軍配が上がっている。日大藤沢は、3日の3回戦で開志学園JSC(新潟)と対戦する。

 日大藤沢は前半10分、右サイドを突破したMF佐藤拓(2年)がゴール前に入れたボールをMF中村恒貴(3年)がシュート。一度はGK原本慧大(2年)に防がれたが、こぼれ球を再び押し込み、1点を先制した。

 なかなかリズムをつかめない高川学園は、前半27分に早くも交代カードを切る。MF綾部慶太朗(2年)に代えて、FW岡田浩平(3年)を起用する。しかし、自分たちのミスから攻撃がノッキングを起こし、前半はシュート1本のみに終わる。一方、日大藤沢は前半終了間際の39分にMF西尾隼秀(2年)のミドルシュートをGK原本が弾いたところを詰めていた佐藤がゴールに押し込み、リードを2点に広げて、前半を折り返した。

 後半に入ると、高川学園も反撃に出る。後半開始からわずか4分、右サイドを深く侵入したMF伊石裕也(1年)が低いボールを折り返す。これをFW梅田魁人(2年)がヒールキックで合わせてゴールに流し込み、1点差に詰め寄った。

 しかし、追い上げられた日大藤沢も、2分後に中村が強烈なミドルシュートを放ち、試合の流れをつかませない。後半22分にはMF田場ディエゴ(3年)が2試合連続のゴールを挙げて、再び点差を広げた。

 右サイドから再三、日大藤沢を脅かしていた高川学園は、選手交代で攻撃を活性化させながらゴールを目指す。終盤にDF石田晧大(3年)を中盤に上げ、圧力を掛けると、後半35分にはDF原昭陽(3年)の折り返しを、ゴール前でフリーになった岡田が左足で押し込む。点差を詰めた高川学園の江本孝監督は、同40分にGK原本をGK藤井健太(3年)に代えて、『PK戦に持ち込むんだ』というメッセージを送る。

 しかし、このまま試合は終了して、日大藤沢が3-2で高川学園を下し、前回出場時の7年前に続く3回戦進出を決めた。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 河合拓)
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