beacon

[選手権]連覇を目指す星稜、阿部主将に大役「恥ずかしくない選手宣誓を」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 昨年度大会の優勝校の星稜高(石川)の初戦は、県大会決勝でスーパーゴールを決めて勝ち上がったことで注目された玉野光南高(岡山)に決まった。自らにプレッシャーを与えないように、あえてチーム内で連覇という言葉を使うのを控えているというMF阿部雅志主将(3年)は、「一人ひとりがチャレンジャーの気持ちで頑張りたい」と力を込めた。

 阿部主将にはもう一つ、大役が回ってきた。抽選がすべて終わり壇上には例年どおり、元日本代表の城彰二氏が選手宣誓校を決めるために現れた。引かれた番号は、前年優勝校の第1シード校が入る「1」。本抽選でもくじを引くことのなかった星稜高の主将が、またも何もせずに大役を“引き当てた”。

「驚きはしましたけど、光栄なことなので、楽しみたい」と話した阿部主将。「シンプルで、まっすぐな選手宣誓が出来たらいいなと思います。一番緊張するのはたぶん文を作ることだと思うけど、恥ずかしくないような文を作りたい。そしてまずは自分で考えたい。ほかの人には見てもらうが、まずは自分で。そこからいろんなアドバイスを聞きたい」と意欲を語った。

 昨年は大会前に交通事故に遭った河崎護監督が不在の中でチームが団結。悲願の大会初制覇を成し遂げた。「逆に監督がいなかったからこそ、あそこまで行けた」と振り返る阿部は、「そこを基準に物事を考えたりしています」と再現を誓う。「チーム全体としては去年より雰囲気がいい」。予選を4試合無失点で勝ち上がった堅守を武器に、星稜は2001年の国見高以来、15年ぶりの連覇を目指す。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 児玉幸洋)
※↑別サイトへ移動します
【特設】高校選手権2015
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2015

TOP