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[NB×東福岡]DF児玉慎太郎「一つずつしっかりと勝ち上がって結果として全国優勝していればいい」

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 第95回全国高校サッカー選手権が12月30日に開幕する。昨年度優勝校の東福岡高のCB児玉慎太郎主将(3年)は名門を牽引してきたチームリーダー。昨年度も守備の柱として優勝に貢献している主将が今回の選手権へ意気込みなどについて語った。

―全国大会出場を決めた感想を教えてください
「とりあえず、ホッとしたのが一番大きいですね」

―やはり、プレッシャーはあった?
「県大会だけは絶対に負けられないというのがあって、自分たちは九州大会、インターハイと先輩たちの連覇を2つ止めてしまっているので、さすがに県大会は抜けないといけないという思いがあったので勝って良かったです」

―落としているからこそ、本当に大丈夫かという重圧もあったのでは?
「初戦上手く行かなくて、準決勝まで自分たちの納得の行くサッカーがあまりできなくて決勝も大分不安もあったんですけど、決勝(対九州国際大付高、6-0)は他の試合よりも硬さの取れた、いいサッカーができていたので良かったです」

―九国大付戦は一つ、ピークが来た試合だったと思うが、6-0で勝利。その強さをどういうところに感じる?
「強さというより、自分はコミュニケーション不足の部分を一番感じています。初戦から上手くいかないプレーが続いて大分選手同士でミーティングをしたり、そういう部分を積み重ねてきて決勝は少しはその成果が出て、コミュニケーションミスが減って、得点が増えたと思う」

―インターハイでは去年の勝ち抜く難しさを新しい選手たちに上手く伝えきれてなかった部分があったと感じたが? 
「それもありますし、正直、自分たちが5戦勝ち抜く難しさを知っていたので。1点目取った後にペースを落とした訳じゃないですけれども、若干そういう気持ちがあったと思います」

―ペースダウンしたことで相手を乗せてしまった
「一戦一戦勝ちに行くということの意味が分かりました」

―選手権の難しさもある。去年は6試合を戦って、勝ち抜くためには何が難しかった?
「自分が一番感じたのは疲れを取ることのケアだったり。どう疲れを残さないようにするかというのが集中力も含めて一番大事だと感じました。集中力が途切れたら失点とかもするんで、自分の時間をどう上手く利用するかが大事だと思います」

―去年は各試合で強さを見せていたが、乗っていた部分もある?
「ミーティングとかも多くして、相手の特長を分析した上でイメージトレーニングを重ねたことが去年は本当に良かった。試合に入るまでの準備が良かったのかなと思います」

―勝った経験はヒガシにしかない武器
「去年やった分、他のチームよりも勝つイメージはあるのかなと思います」

―勝ち上がったのは楽しい感覚だった?5万人以上入った埼スタでの決勝は鳥肌立つくらいだったのでは?
「自分も正直、万単位の観客がいる中でのプレーは初めての経験で本当最高の気分でした。ウォ、ってなって、鳥肌立ちました。最高の舞台でできた」

―児玉君自身、チームにどう貢献するか問われる大会になる
「自分は試合までのチームのモチベーションをどう高く持っていくかだったり、そのチームのコミュニケーションミスをどう減らしていくかが役割になっていくと思う。試合までの準備をしっかりさせて、試合で自分も含めて伸び伸びといいサッカーをさせたいと思っています」

―対戦したいチームはある?
「自分はないです。意識しないようにしています。インターハイで学んだので目の前のことだけを必死にやっていこうと思っています」

―今年のヒガシについて、決勝までの5試合戦っていくための強みとは
「今年は個性が強いと思うのでその個性をどうまとめてどう伸ばすかが大切になってくると思う。それが今、いい方向に向いているのでどう継続させていくかが大事だと思っています」

―大会までにどのような準備をしていきたい?
「自分としては自分の思っている残りの課題をクリアしながらやっていきたい。自分は去年結構カバーの面だったりそういう仕事をしていたんですけど、今年はそれだけじゃ貢献しづらいんで、力強さの部分だったり、対人だったり、競り合いの部分だったり、もうちょっと強くして相手が1トップだったら自分の力だけで抑えられるような力をつけたいと思っています」

―九国大付戦では注目FWの今田選手相手にその強さの部分が見えていた。素晴らしいシュートブロックもあった
「自分は身長を言い訳にしたくないので、負けないようにしていました。大分イメージ通りにできた部分があった。シュートブロックや最後足伸ばしたりするのは得意なので。あと、チームとしての課題はインターハイ初戦負けという苦い経験があるので、その経験を活かして悪い方向に持っていかないように。あとは個性を上手くまとめあげるかが課題なので自分が中心となってやっていきたいと思います」

―最後に、選手権の目標を
「一つずつしっかりと勝ち上がって結果として全国優勝していればと思います」

(取材・文 吉田太郎)
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