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交代直後に指揮官と“反省会”!? 青森山田DF小山「イメージがつかみやすい」

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右サイドで上下動を続けて攻守に貢献する青森山田高(青森)DF小山新(3年)

[1.5 全国高校選手権準々決勝 正智深谷1-3青森山田 等々力]

 後半アディショナルタイム、交代を告げられた青森山田高(青森)の右SBを務めるDF小山新(3年)はピッチを後にする。すると、ベンチに向かうのではなく、指示を送る黒田剛監督の横に立ち、言葉を交わしていた。

 前半13分にFW鳴海彰人(3年)の得点で先制した青森山田は、後半13分にMF高橋壱晟(3年)が追加点を奪い、同21分にはオウンゴールでリードを3点差に広げた。しかし、同33分にCKの流れから今大会初失点を喫してしまう。公式戦6試合ぶりの失点。チームに動揺が走るかと思われたが、ピッチ上の選手たちは円陣を組んで気持ちを整えていた。

「失点したら一度集まって、気を引き締め直すことが多い。次に切り替えて、これ以上失点しないように、残り時間もあったので、まずは後ろが集中しようという話をした」

 失点を引きずることなく、すぐさま気持ちを切り替えたチームは攻勢を強める正智深谷の攻撃をはね返し続ける。すると後半アディショナルタイムにDF鍵山慶司(2年)との交代を告げられた小山は、指揮官の隣へと近寄った。

「3点を取ってからの戦い方、相手が押せ押せになったときの戦い方の共通理解が図れていなかったので、そこをSBとして、どういうポジションをとり、どういうプレーをすべきかを監督と話しました」と試合で見えた課題をすぐさま確認。「ピッチから戻ったときに話した方がイメージもつかみやすい。次の試合につなげたいですね」と続けた。

 1月7日の準決勝では東海大仰星高(大阪)と対戦する。「今日出た課題を次までに改善して、試合に臨みたい。去年はベスト4で負けているので、まずはしっかり勝って決勝進出を決めたい」と力を込め、7大会ぶりの決勝進出を目指す。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 折戸岳彦)

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