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[MOM2220]平塚学園MF角田薫平(3年)_攻撃サッカー支える1ボランチの読みとポジション取りの速さ

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平塚学園高MF角田薫平

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.23 選手権神奈川県2次予選2回戦 藤沢清流高 0-2 平塚学園高 湘南学院高G]

 京都や鳥栖、湘南でプレーした経歴を持つ元Jリーガー、平塚学園高・井原康秀監督をして「ポジション取りが速い。頼りになる」というボランチだ。

 藤沢清流高はこの日、平塚学園の切り替え速い守備に苦戦していたが、それでも相手のサイド攻撃の背後を突いてワイドまでボールを運んできていた。だが、そこに平塚学園の1ボランチ、MF角田薫平(3年)が立ちはだかる。指揮官が説明する通り、ポジション取りが非常に速いMFはサイドに振られても、すぐにボールホルダーとの距離を詰めると、味方とタッチライン際ヘ追い込んでボールを奪い取っていた。

「次、どこにボールが行くか先のプレーを読むことは心がけてやっています。(相手の攻撃が勢いづかないように)芽を摘んでいくことが自分のやることかなと思ってやっていました。自分たちは中に(内田瑞己、杉山侑也含めて)3枚いて、そこが上手く意思疎通して試合を通してすることができていた」と角田。前線の選手たちが相手の最終ラインのパスの出し手にプレッシャーを掛け続け、パスコースを限定していたこともあって角田は狙い通りの守備を見せていた。

 運動量に自信を持つMFはこの日、U-18日本代表の注目CB早坂翼の手前でヘディングで跳ね返す回数も多かった。本人はボールに絡んでサイドへ展開する回数が少なかったことを反省していたが、それでも井原監督が高く評価するパフォーマンスで勝利に貢献した。

 関東大学リーグに所属する強豪大学へ進学予定のMFは「遠藤保仁選手が小さい頃から好き。パス、ボール扱いも上手いし、自分もそれを意識している。ああいう選手を目指している」という。そして「(攻撃的スタイルのチームの中で目立たなくても)みんなから『ありがとう』『オマエがいたからあそこ助かった』とかと言われたり、陰で支えられるように」心がけてプレーする角田は今後も、一戦一戦目の前の敵を倒すことに集中して、自らはチームのために走り続ける。

(取材・文 吉田太郎)
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