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[MOM2251]浦和学院MF安居海渡(3年)_雨中で能力の高さ示した注目ボランチ

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浦和学院高MF安居海渡

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.15 選手権埼玉県予選決勝T2回戦 浦和学院高 2-1 狭山ヶ丘高 浦和南高G]

 悪天候の中での激しい攻防戦となった2回戦注目カード。その中で浦和学院高MF安居海渡(3年)のプレーが特に光っていた。

 狭山ヶ丘高はロングボール中心の攻撃で浦和学院を押し込もうとして来ていたが、安居はDFラインの前で相手選手よりも頭一つ抜きん出るような跳躍のヘッド。身長は173cmながらも、跳躍力に自信を持っているボランチは「相手がどんどん蹴ってくるというチームだったので、それを返すためにはCBと自分たちのラインで返すこと。落下地点に上手く入って、最高地点で叩くという感じでやっている」と意識してエアバトルに挑み、抜群の強さを見せていた。

 また、雨中で技術力の高さも示していたMFはボールを良く収め、正確に動かした。跳躍力に加え、当たり負けしない身体と50m走6秒2の俊足も備えた注目ボランチは球際での強さも発揮。ただし、相手のプレッシャーが激しかったこの日は、普段に比べるとボールに絡む回数を増やすことができず。細かいミスもあった。

 それだけに、「もうちょっとでも運動量でもあればチームが楽になったと思います」と反省。より動いて味方のパスコースになっていれば、頭の上をボールが通過することが多い展開にはならなかったかもしれない。それだけに、運動量をより増やすこと、そしてチームメートとのコンビネーションを高めることも誓っていた。

 将来の目標について「プロサッカー選手」と言い切る。安居についてはJリーグクラブのスカウトも興味を示していたというが、練習参加などには至らず。関東大学リーグ1部のチームに進み、4年後のプロ入りを目指す。「もっと中盤でボール持って、アシストとかチームに貢献できるようにしたい。空中戦の戦いで勝つこともそうですし、ボール持ったらチャンスになるような人になりたい」。

 浦和学院はFC東京特別指定選手のFW田中和樹(3年v)に注目が集まるが、この日会場を訪れていたスカウトも「面白い」と評すなど、安居のポテンシャルも十分。将来への期待も高まるものの、現在は初の選手権出場だけに集中する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2017

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