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「最後点取るのは自分」。FW村井がファインショット2発で関東一を決勝へ導く:東京A

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関東一高FW村井柊斗は2得点の活躍

[11.4 選手権東京都Aブロック予選準決勝 関東一高 4-3(延長)東京朝鮮高 西が丘]

 驚異的なビッグセーブを連発したGK北村海チディ(2年)が守備のヒーローならば、攻撃のヒーローは間違いなくFW村井柊斗(3年)だった。

 3-3で突入した延長戦の前半3分、関東一高は左中間にこぼれたボールに反応した村井が右足ダイレクトでシュート。「(小野)監督から普段からダイレ(クト)で打つように意識されてきた」というFWの一撃がゴールを破り、決勝点となった。

「最後点取るのは自分だと最近思うようになってきた。3年が前でしっかり仕事できれば今年は勝てると思っている」と村井。「最後決めるのは自分」と信じてチャンスを待っていたFWがファインショットで熱戦に決着をつけた。

 村井は2-1の後半25分にも中央から右前方へ流れながら放った右足シュートを逆サイドのゴールネットへ突き刺すファインゴール。「ドリブルしていって思い切って打ったらいい感じにいってくれました」と謙遜したが、素晴らしい弾道で決めたゴールだった。

 チームが8強入りしたインターハイはノーゴール。夏以降、怪我や離脱する時期もありながら、ゴールを決めること、また落ち着いてプレーすることを意識してきたことが結果に結びついている。決勝戦の対戦相手は9月の東京都1部リーグで敗れている成立学園高。「自分らが耐える時間もあると思う。チャンスで決めきれるようにしたい」と誓う長身FWが次はチームを全国へ導くゴールを決める。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2017

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