beacon

東福岡の右SB中村、右タッチライン際から「自分でもちょっとびっくり」の“ゴラッソ“

このエントリーをはてなブックマークに追加

前半26分、東福岡高は右SB中村駿(右端下)が右サイド後方からロングシュートを決めて2-0

[11.23 選手権福岡県予選決勝 東福岡高 2-0 筑陽学園高 ミクスタ]

「自分でもちょっとびっくりしました」。東福岡高の右SB中村駿(3年)は会場をどよめかせた一撃について、自分自身でも驚いていたことを素直に明かしていた。

 1-0の前半26分、右サイドからPAまで押し込んだ東福岡は筑陽学園高の守りの陣形を見て、一旦後方の中村へボールを戻す。ボールを受けた中村はダイレクトで右足を一閃。「最初クロスのつもりであわよくば入ればと。風に乗ったのか分からないですけれども思ったよりも伸びて……」というボールは、左ポスト外側からゴール方向へ向かうような美しい軌道を描いて、そのままファーサイドのゴールネットに吸い込まれた。

 この日の東福岡はMF木橋朋暉(3年)が左サイドから思い切ったミドルシュートを放ったり、MF福田湧矢主将(3年)が中央からミドルシュートへ持ち込むなどシュート意識が高かった。無理にボールを繋ぐよりもシンプルにシュート、クロスを打ち切るという共有していた部分が良い形で中村のゴールに結びついた。

 中村は圧倒的な走力を持つSB。前半は積極的に攻撃参加し、ミドルシュートやクロスで味方の攻撃を高めていた。同時に運動量を持って中盤の1ボランチをサポート。ボランチのように中盤中央でビルドアップに絡みながら、サイド、中央で守備範囲広い守りも見せていた。

 自分のスピード、運動量でチームに貢献したいという思いがある。「きょうは勝っていたんであまり後半上がらなかったんですけれども、同点とかキツイ時間は必ず自分の運動量が活きてくると思うので、チームに貢献できるようにしていきたい」と力を込めた。目標は「全国優勝です」ときっぱり。この日、“ゴラッソ“を決めた右SBだが、全国大会では何よりもチームの日本一のために走ることを貫く。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
●【特設】高校選手権2017
★日テレジータスで「高校選手権」地区大会決勝を全試合放送!ライバル校、注目選手を要チェック!!

TOP