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[MOM2647]四日市中央工FW中村健人(3年)_特別な番号「17」背負う大型FWが前半3発

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前半19分、四日市中央工高FW中村健人が右足で1点目のゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.20 選手権三重県予選3回戦 四日市中央工高 11-0 松阪工高 四日市中央工高G]

 17番の責任と覚悟を持つストライカーが3得点を叩き出した。四日市中央工高の最前線で先発した大型FW中村健人(3年)は前半40分のみのプレーだったが、3得点1アシストの活躍。序盤から前線でタイミングの良いポストワーク、高さを発揮し、相手との差を生み出すポイントになっていた。

 1-0の前半18分にはMF川尻裕吏(3年)とのワンツーで2点目のゴールをアシスト。そして19分には相手GKがファンブルした隙を逃さずに右足でゴールを叩き出した。その中村は27分にも左SB江口和磨(3年)の左クロスを頭で合わせて2点目。そして30分にはMF宮木優一(1年)のシュートのこぼれ球を1タッチで押し込んでハットトリックを達成した。

「FWとしてゴールを狙っていかないといけないので狙っていました。最近点獲れていなかったので獲れて良かった」と中村。それでも「点獲れたことは良かったんですけれども、まだボール失う場面とかもっと点獲れるところもあった」と満足はしていなかった。

 四日市中央工伝統のエース番号「17」を背負う。「自分が四中工を勝たせたいという思いからつけさせてもらいました。自分で決めないといけないという思いと、最後は自分が決めて勝たせるという思いでやっています」。

 この1年間、17番を背負ってきたが、インターハイ出場を逃しており、結果を残してきたとは言い難い。それだけに「最後、試合を決められる選手になって『17番は違うな』という違いを見せたい」。選手権ではチームを勝たせる活躍を続ける意気込みだ。

 副キャプテンを務める中村については、樋口士郎監督も「気持ちが前向き。自己表現できるタイプです。メンタル的な部分でもチームに貢献してくれる」と信頼を寄せる。四日市中央工の前線はFW森夢真(2年)やFW田口裕也(2年)含めて充実の陣容。その中でベルギー代表FWロメル・ルカクが憧れという大型FWは、自分の役割を果たしつつ、誰よりもゴールの思いを持ち続けてチームの全国出場に結果で貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018

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