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強豪校の練習施設に潜入取材。名門・四中工は人工芝グラウンドで「常勝」「全国制覇」目指す日々

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名門・四日市中央工高は「常勝」「全国制覇」を目指して日々に取り組んでいる

 高校サッカーの強豪校はどのような環境でトレーニングしているのか。グラウンド、部室、サッカー部寮……。各校の協力によって、高校進学を控えた中学生たちにとっても貴重な情報を教えてもらってきたぞ。第10回は全国高校選手権優勝1回、同準優勝3回、インターハイ優勝2回の伝統校、「四中工」の名でも知られる名門・四日市中央工高(三重)だ。

■2015年に人工芝グラウンドが完成





 四日市中央工は三重県四日市市内に位置。選手権出場32回、インターハイ出場28回の伝統校のグラウンドは2015年に人工芝化された。ここで育ったJリーガーは約50人。今年、人工芝グラウンドで技術と判断力、個性を磨いてきたCB山本龍平主将が松本加入内定を決めている。
 
■勝利は宿命





「常勝」「全国制覇」。三重県内で勝ち続けてきた四中工は、「全国に出続けなければならない」チームの一つだ。過去2年は選手権予選で敗退。私学勢が台頭し、差を詰められてきているが、負ける訳にはいかない。



 部室棟の壁に掲げられている「基本理念」と「栄光の軌跡」。試合終了間際までリードされていても追いつき、勝ち越し、勝利してきた名門。「四中工魂」は現役の選手たちに受け継がれている。

■勝利の歴史



 学校の玄関前には91年度選手権優勝や83、84年のインターハイ2連覇を記念したモニュメント。





 校舎に入るとまず目に飛び込んでくるのが、サッカー部のトロフィーや全国大会で活躍した写真。OBの日本代表FW浅野拓磨や06年W杯日本代表DF坪井慶介のユニフォームも飾られている。

■前へ、前へ




 四中工のサッカーは超攻撃的なスタイル。ボールを受けた選手は前へ、前へを意識し、ゴールを目指す。

■選手権予選を突破し、全国へ




 今年は充実した攻撃陣を中心に全国上位、日本一が目標。インターハイ予選敗退の悔しさを選手権で晴らす。





 20年以上に渡って指揮し、今年度で退任する樋口士郎監督にとっては“最後の選手権”。山本主将をはじめ、選手たちは四中工復権とそれぞれの将来、そして恩師のためにも今冬、必ず全国の舞台に立つ。

(取材・文、写真 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018

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