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2つの敗戦の雪辱に燃える羽黒が選んだアディダス新COPAのニックネームは…?

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羽黒高の選手たちが「COPA(コパ)」を試し履きし、その柔らかさとフィット感の言語化にチャレンジ

 アディダスから、しなやかなボールタッチを求めるプレーヤー向けレザースパイク「COPA(コパ)」のフルモデルチェンジが発表された。カンガルーレザーとプライムニットを融合した「フュージョンスキン」はまさに新感覚の「柔らかさ」と「フィット感」を実現。冬の全国大会に挑む高校を巡り、その新感覚の言語化に部活生たちにチャレンジしてもらうことで新コパの秘密に迫っていく。第2回は、2年連続の全国出場を決めた山形の名門・羽黒高だ。


 2つの敗戦が現在のチームの礎になっている。羽黒は今夏のインターハイで昨年度選手権8強の明秀日立高(茨城)と対戦。前半23分までに2点を先取し、そのリードを維持したまま試合を進めた。だが、後半終了2分前からの連続失点で追いつかれ、PK戦で敗れてしまう。

 主将のDF星野竜弥(3年)が「ああいう負け方をしたことで今の自分たちがあると思っている。勝っている状況でのゲーム運びや3点目を狙いに行く意識とか、あの夏があったからこそ、チームとして『もっとここを意識しよう』というポイントになりました」と説明したように、悔しすぎる敗戦を経てゲームの運び方をより意識するようになった羽黒は選手権予選を無失点で優勝(インターハイ予選も無失点V)。雪辱の舞台である全国へ勝ち上がってきた。

 羽黒は昨年度の選手権初戦で大阪桐蔭高(大阪)に0-6で敗れているが、この敗戦もチームのエネルギーになっている。リベンジを目指す中で団結力が高まり、星野と浅川和真(3年)のCBコンビやGK小玉太一(3年)を中心とした守備、MF嵯峨野凱(3年)、MF本間夏空斗(3年)、MF荒井潤太(2年)らテクニカルな攻撃陣の技術をよりこだわって磨いてきた。そして、2年連続で出場権を獲得した選手権は、初戦(2回戦)で龍谷高(佐賀)と対戦することが決定。「去年と一緒の2回戦からなんですけれども、去年と一緒にならないという気持ちがどこのチームよりも一番強いと思う」と語る嵯峨野ら羽黒イレブンは、取り組んできたことを必ず白星に繋げる意気込みだ。


 その羽黒は11月下旬に「COPA(コパ)」の試し履き会に参加した。天候はあいにくの冷たい雨。だが、アディダス担当者が「雨が染み込みにくい」と説明する「COPA(コパ)」はここで切り返しやブレーキのかかりやすさを含めて雨天でも性能の高さを示す。

 選手たちは着用し、ボールコントロールなどの感覚を確かめた後、意見を出し合いながら「COPA(コパ)」の言語化にチャレンジ。「ふわピタスパイク」「ふかピタッスパイク」といったものから「にゅにゃヒュスパイク」といった個性的なネーミングも発表されていた。嵯峨野は足を通した感想について「自分に合うフィット感があった。止める。蹴るのところで活躍できそう」と語り、星野も「今まで自分が履いてきたり、見てきたスパイクの中でも新しいスパイクだと思います」と称賛。その2人が選んだ「COPA(コパ)」のニックネームは「ぬにゃパンッスパイク」と「むにゅっってやつスパイク」だった。

 嵯峨野は「ぬにゃパン」とつけた理由について「履いた感じが柔らかいと聞いていたんですけれども、実際にぬにゃっぽくて、締め付けで『パン』と感じました」と説明。一方の星野は「『ってやつ』は自分たちで流行っているんです(笑)。『なになに、ってやつ』みたいな。『むにゅ』は柔らかさとかフィット感からです」と“羽黒ネタ”も含んだものに仕上げてきていた。


 ニックネーム案が出揃った後、普段からカンガルーレザーしか着用しないというFW土田歩武(3年)の「ぽいんでVamosスパイク」が羽黒のベストネーミングに選ばれた。「他のカンガルーレザーとは違う柔らかさ。(COPAは)全然違いますね」と語る土田は、インパクトのあった柔らかさを“羽黒らしく”表現。「Vamosは自分たちの横断幕もこの言葉が使われていて、今年、自分がすごく使っている言葉なので、これに使いたいなと思いました」と理由を明かしていた。

 彼は「COPA(コパ)」を全国大会でも着用する可能性がある模様。「柔らかいし、中のバンドも自分の足を引き締めてくれるのでとてもいいなと思いました。さっきボール蹴ってみたら、ファーストタッチがピタッと止まるので次のプレーに上手く移ることができる。ファーストタッチは意識しているのでそこは活かせるスパイク」と語り、チャンスがあれば全国で目標に掲げるゴールをこの一足とともに狙う。


「鬼フィット。神タッチ。」の「COPA(コパ)」から受けたインパクトを羽黒の選手たちは自分たちの流行りを交えた言葉で表現してくれた。各地域の選手権出場校の選手たちが試し履きで「COPA(コパ)」の実力を体感中。今後ゲキサカを通して発表される、彼らの感想と独特のネーミングにも注目だ。



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(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018

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