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“物語”の結末は最高の形に。流経大柏が選んだアディダス新COPAのニックネームは…?

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新COPAを選手権優勝候補の一角、流通経済大柏高の選手たちが試し履き

 アディダスから、しなやかなボールタッチを求めるプレーヤー向けレザースパイク「COPA(コパ)」のフルモデルチェンジが発表された。カンガルーレザーとプライムニットを融合した「フュージョンスキン」はまさに新感覚の「柔らかさ」と「フィット感」を実現。冬の全国大会に挑む高校を巡り、その新感覚の言語化に部活生たちにチャレンジしてもらうことで新コパの秘密に迫っていく。第4回は、昨年度選手権準優勝校で11年ぶりの全国制覇を狙う流通経済大柏高(千葉)だ。


 夏冬連覇を狙った昨年度の選手権決勝では、後半アディショナルタイムの失点によって前橋育英高(群馬)に0-1で敗れ、準優勝。また、前回日本一チームとして臨んだ今年のインターハイは、千葉県予選準決勝で習志野高に屈し、全国舞台に立つこともできなかった。13年度に高体連のチームとして初めてプレミアリーグチャンピオンシップ(現プレミアリーグファイナル)で優勝するなど、実力と注目度を兼ね備える「流経」は屈辱的な夏を過ごした。

 だが、それぞれが意識を変え、1年前、また今夏の悔しさを持って戦った今回の選手権千葉県予選では、決勝で宿敵・市立船橋高を2-0で破って初の千葉連覇を達成。その決勝で先制点を決めた10番MF熊澤和希(3年)が「今は全員で戦って、全員で勝ちに行くというのがある。その姿勢は去年もあったんですけれども、今年の方が強いなという感じがしています」と語るように、個性派集団は結果を残した昨年にも負けないほど「全員で勝つ」という意識が統一されている。

 鹿島内定CB関川郁万(3年)や熊澤をはじめ、CB西尾颯大(3年)、MF佐藤輝(3年)、MF芹田悠真(3年)、主将のFW左部開斗(3年)ら3年生に有望な1、2年生を加えた今年の選手層の厚さも全国屈指。全国大会までどのような日々を過ごすかが重要だ。関川が「『日本一になるためには日本一の努力』と言われています。プレーも人間性も少しでも隙のないように」と引き締めていたが、日本一の努力をして、隙のないチームとして選手権を迎える。

 左部主将は「チームのために身体張ったり、走ったりすることが一人ひとりできるようになったので変わったなと思いますね。(悔しい敗戦を経験してきたが)これで優勝したら本当にとんでもない“物語”になると思っている。去年の借りも返して、夏の悔しさも晴らして選手権で優勝すれば、“物語”としても最高のエンディングになる」と自分たちの変化と、選手権までの“物語”を最高の形で終える意欲を口にしていた。



 その流経大柏の選手たちが11月末に「COPA(コパ)」の試し履き会に参加した。この日の練習は、Aチームの選手がメンバー入りへ燃えるBチームの気迫に押されていたこともあり、当初の予定を1時間以上オーバーするものに。その直後だったが、選手たちは熾烈なメンバー争いと全国大会を勝ち抜くための“武器”になりうる「COPA(コパ)」に手を伸ばし、その性能を体感していた。

 エース熊澤は「履いた瞬間にピタッというフィット感があった。(これまでのスパイクとは)フィット感が全然違いました」と語り、スーパールーキーのFW森山一斗(1年)は「履いてみた感じではトラップがパシッと止まってボールタッチする時は軽い感覚でやりやすかったです」と感想を口にしていた。そして、熊澤は「素材が天然(のカンガルー革)でフワフワしている」という理由で「COPA(コパ)」のニックネームに「ふわピタスパイク」を選び、森山はトラップで感じた感覚とフィット感から「ふにパシンスパイク」とボードに書き込んでいた。


「鬼フィット 神タッチ」が代名詞の「COPA(コパ)」の柔らかさとフィット感を他の選手たちも言語化。柔らかさを表現する言葉として「むにゅ」「ふわ」という言葉、フィット感については「ピタ」「ズバッ」「パシ」という言葉がそれぞれ多数意見になっていた。そして、関川が選んだ流経大柏のベストネーミングは左部の「しなっピチスパイク」に。左部は「最初に履いた感覚でフィット感がハンパないなと思って『ピチ』と入れて、『しなっ』というのは踏み込んだ感じがしなやかだったのでこの言葉を選びました」と理由を説明し、「革が柔らかいのでシュートのインパクトとか出るんじゃないかと思います」とこの一足によってより強みを発揮できる可能性を語っていた。

「COPA(コパ)」とともに頂点へ。埼玉スタジアムでの敗戦と夏の苦杯を経験し、どのチームよりも日本一を欲している流経大柏は全国初戦から「やっぱり、流経は強い」ことを証明して「平成最後の選手権」で全国制覇を果たす。



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(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018

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