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ヒーローになる前から笑顔?丸岡GK倉持一輝が語るチームの“共通語”

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丸岡高GK倉持一輝(2年)が勝利を導くPKストップ(写真協力・高校サッカー年鑑)

[PUMA ピックアッププレーヤー]
[12.31 選手権1回戦 丸岡2-2(PK5-4)東山 ニッパツ]

 グローバルスポーツブランドのプーマは、第97回全国高校サッカー選手権大会をサポートしている。サッカースパイク『FUTURE(フューチャー)』と『PUMA ONE(プーマワン)』、プーマユニフォームを着用する選手の中から注目選手を「PUMAピックアッププレーヤー」として紹介する。


 PK戦の前に見せていたのは笑顔だった。丸岡高(福井)のGK倉持一輝(2年)は緊張感が漂う雰囲気の中、東山高(京都)の3人目のシュートを完璧に読み切ったPKストップを披露。チームの“楽しむ”スタイルを体現し、6年ぶりの初戦突破に貢献した。

 丸岡は前半2分にFW田海寧生(2年)がPKの跳ね返りを自ら押し込んで先制したが、同33分に東山のFW久乘聖亜(3年)にPKで同点弾を献上。後半29分にはセットプレーの流れからDF井上竜稀(3年)にヘディングを決められ、1-2と逆転を許した。

 残り時間は約10分となり、このままタイムアップを迎えれば初戦敗退。しかし、チーム全体に焦りはなかったようだ。小阪康弘監督が日頃から選手たちに伝えていたのは「試合を楽しむこと」。倉持も「サッカーで勝ち切ること、結果を出すところを楽しむ。1-2で負けていた時も、その状況を楽しむというのをずっと言われていました」と明かす。

 追い込まれた展開から、自分たちでどう良い方向に持っていくか。そうしたシチュエーションすらも楽しむ姿勢で臨んでいたという。

 ネガティブな状況をポジティブに変えて戦った丸岡は後半アディショナルタイム2分、MF宮永任(3年)が華麗な切り返しから右足で決め、土壇場で同点に追いついてみせた。

 迎えたPK戦では、開始前に笑顔でリラックスした表情も浮かべていた倉持が「(相手の)フォームからしてもう『左に来るな』と思ったので、思い切って左に飛びました」という見事な読みで3人目のシュートをストップ。5人のキッカー全員が決めた丸岡がPK5-4で熱戦を制した。

 チームにとって初戦突破は2012年度大会以来、6年ぶりとなる。「1個勝てたので、また次というリズムも出てくると思う」(倉持)。来月2日に行われる2回戦の相手はプレミアリーグの米子北高(鳥取)。“楽しんで勝つ”成功体験を積み上げたチームは、自分たちらしく目の前の壁を一つひとつ乗り越えていく。


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(取材・文 阿部哲也、取材協力 プーマ ジャパン)

●【特設】高校選手権2018

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