beacon

「いま一番会いたい」“ドリブルデザイナー”動画に学ぶ立正大淞南MF大西、キレキレ突破で1G1A

このエントリーをはてなブックマークに追加

果敢な突破を見せた立正大淞南高MFMF大西駿太(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 選手権2回戦 那覇西高1-6立正大淞南高 等々力]

 立正大淞南高がゴールラッシュを見せた後半、もっとも存在感を放っていたのはMF大西駿太(3年)だったかもしれない。「小学校の時から得意」というドリブルで相手を何度も切り裂くと、果敢なドリブルシュートで今大会初ゴールを記録。さらに突破からのクロスで仕上げの6点目をアシストした。

 1回戦から先発を張っている大西は立正大淞南の右ウインガー。1回戦では「点を決められなくてドリブルもダメ」と振り返り、2回戦の前半も「あまり良くなかった」というパフォーマンスだったが、スペースのできた2回戦の終盤は“キレキレ”という形容がふさわしいプレーだった。

 まずは後半30分、中央でMF山田真夏斗(2年)からボールを受けると、相手をかわしながらPA右へ切れ込んだ。「その前に外していたので、2本目が来たら絶対に決めてやろうと思っていた」。外に抜けながら右足から放たれたシュートは見事にネットへ突き刺さった。

 さらに後半38分には鋭い突破からクロスを送り、FW草場勇斗(3年)のダイビングヘッドをアシスト。「結果的に1ゴール1アシストという形になってうれしい」と素直な喜びを口にし、「今日よりもっと点を決めて、チームに貢献したい」と次の試合を見据えた。

 大西が見せる鋭い突破はドリブルデザイナーという肩書きで活動する岡部将和氏のYoutube動画を参考にしたもの。「最初は弱く身体を入れて、抜く瞬間に一番力を入れる。スピードタイプじゃないので、緩急をつけることを意識している」という。「いま、一番会いたい人ですね」と語る勉強熱心なドリブラーが、日本一へ挑むライバルたちを切り裂いていくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)

●【特設】高校選手権2018

TOP