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流経大柏が瀬戸内に5発完勝!2年連続決勝進出で青森山田と激突

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流経大柏はDF関川郁万(3年)らの得点で大勝した(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.12 選手権準決勝 瀬戸内0-5流経大柏 埼スタ]

 第97回全国高校サッカー選手権大会の準決勝が12日に行われ、流通経済大柏高(千葉)が瀬戸内高(広島)に5-0で勝利した。14日の決勝では青森山田高と対戦する。

 PK戦までもつれた第1試合が終了して約10分。決勝進出の椅子をかけたもう一試合がキックオフした。初出場の瀬戸内はFWハード・デリアス(2年)を今大会初めて先発で起用。昨年度準優勝の流経大柏は、準々決勝でスタメンを外れていたDF須永竜生(3年)とMF北島直樹(3年)が復帰した。

 流経大柏が立ち上がりから攻勢を仕掛けた。前半4分にはMF熊澤和希(3年)のスルーパスに斜めに走り込んだMF岡本竜(3年)がGKとの1対1を右足浮き球シュートで冷静に制して先制。同10分には右サイドを縦に仕掛けたDF西尾颯大(3年)のマイナスクロスをMF藤井海和(1年)が左足に当てて流し込み、あっさりリードを2点に広げた。

 落ち着きを取り戻したい瀬戸内だったが、高い位置でのプレスがかからず、なかなかボールを保持できない。前半32分に右に流れたボールからDF松崎聖人(2年)がシュートチャンスを迎えるが、枠右に外れる。逆に同42分、ショートコーナーから上げられたクロスをDF関川郁万(3年/鹿島内定)に打点の高いヘディングで押し込まれ、前半だけで3点のビハインドを背負うことになった。

 後半に入っても流経大柏の勢いは衰えない。後半8分のミドルはGK井上大也(2年)のビッグセーブに阻まれたが、同10分、浮き球をコントロールした熊澤が左足強烈ミドルを突き刺して4点目を決めた。流経大柏は同13分に関川、同14分に熊澤を早くもベンチに下げる。ともに準決勝までにイエローカードを貰っていた選手で、本田裕一郎監督のしたたかさが際立った。

 止まらない流経大柏は後半29分、CKで作った混戦を途中出場のMF渡会武蔵(2年)が押し込んで加点。同31分からは1年生GKの松原颯汰に代えて、9日にFC琉球への入団が発表になったGK猪瀬康介(18)を投入。余裕を持った戦いぶりで試合を終わらせた。

 流経大柏の決勝進出は2年連続3回目。千葉県勢としては2011年の市立船橋高以来、流経大柏としては2007年以来、11年ぶりの優勝を目指すことになる。決勝の相手は2年ぶりの優勝を目指す青森山田。埼玉スタジアムで14日14時5分にキックオフする。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2018

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