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[MOM3013]仙台育英FW佐藤遼(1年)_宮城準決勝で先制弾!スピード武器に1人でシュート6本

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前半12分、仙台育英高のFW佐藤遼はDFを振り切り右足で先制ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.27 選手権宮城県予選準決勝 仙台育英高 4-0 利府高 ユアスタ]

 1年生ストライカーが宮城県予選準決勝で両校最多となる6本ものシュート。仙台育英高のFW佐藤遼(1年)は、一瞬のスピードの速さと当たり負けしない身体の強さによって利府高DFの前に入り込み、シュートを連発した。

 前線でのボールキープから右サイドに叩いてクロスを頭で合わせたほか、強引にDFラインを抜け出して右足を振り抜くシーンもあった。広島・城福浩監督の実兄である城福敬監督が、「あのスピードは魅力。球際の速さがあるし、面白いものがある」と評するルーキー。4月のプリンスリーグ東北で出番を得ると、その後前線の軸となり、同リーグではチーム最多の7ゴールを叩き出している。

 この日のゴールは前半12分の1ゴールにとどまったが、その1点はファインゴールだった。浮き球のコントロールから反転してDFの前に出て、左隅のコースへ右足シュート。本人も「反転しながら打ったら上手く入ったので嬉しかったです」と喜んでいた。

 東京・駒沢FC時代のコーチの紹介もあって仙台育英へ進学。「自分はスピードも自信がありますし、相手を引き離してから思い切り打つのが特長だと思います」という武器を持つFWは選手権で地元に凱旋することを目標にしている。

「地元の人に友だちいっぱいいるし、試合に出ているところを見せてあげたいです」

 1タッチシュートの精度など課題もあるが、憧れの存在であるマンチェスター・ユナイテッドのFWマーカス・ラッシュフォードのように、スピードと決定力を合わせ持つフィニッシャーへ。将来のプロ入りも目標に掲げるFWは決勝でもチームを救うゴールを決めて、まずは選手権の舞台に立つ。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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