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集中して守ることを意識。GK松本がビッグセーブで国見を救う:長崎

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国見高松本大平(3年)はビッグセーブを見せるなど完封勝利

[11.3 選手権長崎県予選準決勝 創成館高 0-1 国見高 トラスタ]

 集中力で止めた。0-0の後半7分、創成館高は連続シュート。国見高のDFはPA内で連続ブロックをしていたものの、最後のシュートは寄せきれなかった。ボールはゴール右隅へ一直線。だが、次の瞬間、国見GK松本大平(3年)が横っ飛びでストップする。

「ピンチが来るのは分かっていたので、そこを集中して止められたかなと思います。自分たち、入りがあまり良くないので入りを集中していったら、1点は取ってくれるかなと思っていた。GKから集中していったことが止められた要因かなと思います」と松本。後半35分にもゴール前での折り返しに相手FWが飛び込んできたが、守護神はここでも身体を投げ出して止めて見せた。

 夏のインターハイ予選では創成館高に1-2で敗戦。チームとして守備面に課題があることに気づいた。強化する中で松本が意識してきたのは声と集中力。声がけを続けてDFを集中させると同時に、自分も集中することが必要な場面で止めることを目指してきた。

 長崎U-15出身のGKは準決勝でその成果を発揮。身長は175cmで特別な身体能力がある訳ではないが、判断良いプレーとビッグセーブによってプリンスリーグ九州勢の強敵を無得点に封じた。この日の完封勝利によって今大会は全3試合無失点だ。

 松本は決勝へ向けて「今日もビッグセーブすることができた。これから一週間期間があるので、練習に集中すること。今まで無失点なのでこのまま無失点で優勝したいと思います」。友人だという創成館のGK橋口欧介(3年)から「最後勝ってくれ」と言葉を掛けられた。その思いも胸に準備し、決勝でも集中力高くゴールを守り抜く。

(取材・文 吉田太郎)
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