beacon

[MOM3034]県立西宮MF小林遼生(2年)_“兵庫No.1ドリブラー”学業成績も学年トップ5のスーパー高校生

このエントリーをはてなブックマークに追加

MF小林遼生

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.4 高校選手権兵庫県予選準決勝 県立西宮2-0報徳学園 アスパ五色]

 竹内雅史監督が「県内No.1のドリブラーだと思っています」と絶大な信頼を置くMF小林遼生(2年)が、勝利を決定づける得点を決めた。1点リードで迎えた前半33分、小林は右サイドからカットイン。エリア手前だったがコースを見つけると、ゴール正面から左足でゴールネットを揺らした。

「ここまで来たら絶対に決勝まで行こうと思っていたので、自分が点を決めて勝てたので最高に嬉しいです。絶対自分ならやれると思って信じていました。横に切り返したらシュートコースが空いていたので、打ってやれと。感覚で打てました」

 文武両道をテーマに掲げるチームにあって、その代表的な選手だという。同級生は360人ほどいるが、学業成績は常にトップ5。竹内監督も「将来的には大阪大や神戸大に行けます」と太鼓判を押す選手で、本人も「神戸大に進学した先輩の中島快さんのような勉強もサッカーもめちゃくちゃ凄い選手になりたい」と意欲的だ。

 朝練習にも欠かさず参加。ドリブルしかさせないようにしていると話す竹内監督も、「ストイックな子なので、自分のこだわりで行けるスーパーな選手」と絶大な信頼を寄せる。もちろん小林自身もドリブルこそが自分の生きていく道だと理解しており、自主練習を含めて毎日ドリブル練習を繰り返している。

「今大会を通じて県レベルだったらドリブルは通用するという自信が持てました。だから今年は決勝で勝って全国に行って、自分のプレーが通用するか確かめてみたいです」
 
 2年連続の決勝進出となった県西宮だが、小林は昨年はスタンドで観戦。「めちゃくちゃ悔しかった」と振り返るが、今は憧れていたピッチに立てる喜びが沸き上がっているという。“県下No.1ドリブラー”が初の頂点を目指してと突っ走る。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2019

TOP