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清水内定の市立船橋MF鈴木唯人は千葉決勝進出喜び、「最後は自分が試合を決める」

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市立船橋高の清水内定MF鈴木唯人は2点目の起点に

[11.27 選手権千葉県予選準決勝 専修大松戸高 0-4 市立船橋高 柏の葉]

「やってやるという気持ちとプレッシャーもあった」という選手権予選初戦。市立船橋高の清水内定MF鈴木唯人(3年)は無得点に終わったものの、チームの勝利を素直に喜んでいた。

 波多秀吾監督から「点を取るだけでなくチームを勝たせる選手になれ」と言われてきただけに、何よりもチームとしてやるべきことを重視。球際、運動量、切り替えの部分を意識しながらプレーし、前半36分には十分にタメを作ってから右SB畑大雅(3年)へ出したループパスでFW松谷昂輝(3年)のゴールの起点にもなった。

 この日は松谷が3得点の活躍。一方で鈴木は強引にシュートを狙いに行くよりもゲームコントロールすることに専念していた印象だ。上手く行かない部分もあった初戦だが、4-0で快勝。結果を残した松谷を讃えた鈴木は、決勝でもまずやるべきことを徹底しながら、最後は自分が決めるという気持ちでいる。

「最後は自分が試合を決めるというのはずっと思っている。やることをきちんとしたらボールも自ずと転がってくると信じていますし、日頃の取り組みがこういう試合の結果に繋がると信じてやっているので、いつも通りにやるべきことを信じて、結果を残せれば良いと思っています」

 日本高校選抜やU-18日本代表でチームメートのMF武田英寿(青森山田高3年、浦和内定)、FW染野唯月(尚志高3年、鹿島内定)はすでに選手権出場を決めている。ライバルたち同様“自分も”という気持ちはもちろんある。「その気持ちは大きいですね。最近ちょくちょく連絡を取っているんですけれども、『お互い頑張ろう』というのはあるので、自分も頑張らなければなと刺激になっています」。チームとして勝利を目指し、苦しい展開になっても自分が決める。

 徹底マークを受ける可能性もあるが、「気にせずにいつも通りにやっていければいい」と語る注目エースは、あと1勝を必ず果たしてライバルたちと同じく舞台に立つ。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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