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市船3年ぶり千葉県制覇!就任一年目「波多先生を全国に」

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市立船橋が3年ぶり22回目の千葉県制覇

 就任一年目の波多秀吾監督を全国へ。想いを一つにして戦った市立船橋高が、3年ぶりとなる冬の全国大会出場を決めた。

 市船は2011年から監督を務めた朝岡隆蔵氏が昨季限りで退任。元Jリーガーの中澤聡太氏らと同期の同校OBである波多氏がコーチから昇格する形で監督に就任した。

 しかし今季序盤はプレミアリーグでもなかなか結果を残せず、インターハイ予選では準決勝敗退。7年ぶりに全国大会出場を逃す苦しいシーズンとなっていた。

 だが夏場以降に立て直しを図ると、9月22日のプレミアリーグ尚志戦からは連勝街道。そして選手権予選ではライバル校の流通経済大柏高に競り勝ち、3年ぶりの全国選手権出場を決めた。

 試合前のミーティングでは感極まる場面をみせたという。それを見たことでイレブンはさらに団結。主将MF町田雄亮(3年)は「波多先生も大変な年だったんだと思う。昨日の夜、選手しかいない場面で波多先生を全国に連れていきたいという思いを確認しあった。波多先生を全国に連れていけて良かった」と笑顔で話した。

 一方の波多監督はイレブンへの感謝を語る。「選手が粘り強く我慢強くやってくれた。最近プレミアではゼロ、もしくは1点で抑える試合が多かったが、2失点しても我慢強く、落ち着いていた。そこが成長したところかな」と目を細めると、「勝ちたいという思いがすごく原動力になっている」とメンタル面の改善が好調の要因と分析し、チーム力への手ごたえを語った。

 初の全国大会指揮となる選手権初戦は来年1月2日の2回戦、フクダ電子アリーナの第1試合で日章学園高(宮崎)と対戦する。

(取材・文 児玉幸洋)
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