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[MOM3117]青森山田MF松木玖生(1年)_「柴崎岳よりも肝が据わっている」スーパールーキー

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先制点を決めた青森山田高MF松木玖生(写真協力=高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 選手権2回戦 青森山田高 6-0 米子北高 NACK]

 指揮官も認める肝が据わった1年生だ。初の選手権の舞台でも動じなかった。青森山田高MF松木玖生(1年)は、2連覇を狙うチームの今大会初ゴールを奪取。勢いをもたらした。

 前半36分だった。右サイドでMF武田英寿(3年)からボールを呼び込んだMF後藤健太(3年)がクロスを送ると、猛然と走り込んできたのが松木だ。「良い感じでサイドで基点を作ってもらった。ゴール前に1枚入っていたけど、自分が入ることでさらに得点を挙げるチャンスが増えると思った」。勢い良くボールに飛び込むと、ドンピシャのタイミングでヘッドで合わせてネットに突き刺した。

「思い切って入って行った結果がゴールにつながった」。この得点で勢いに乗って後半を迎えると攻撃陣が爆発。40分の間に5点を積み重ね、6-0の大勝を収めたチームは2連覇に向けて好スタートを切った。

 入学前のフェスティバルから名門・青森山田の先発を堂々と務めてきたスーパールーキー。黒田剛監督も「肝が据わっている」と評する。「学年は関係ない。柴崎(岳)も1年生の頃に試合に出ていたけど、あれよりも肝が据わっている。体も柴崎よりも早く出きてきたし、攻守ともにすごく貢献している印象。物怖じしない彼の性格が全面的に出せていると思うし、積極的に行っているところが点につながっている」。

 初めての選手権にも動じなかった。「いつものプレーができたと思うし、あんまり変わらない1試合で、特に選手権というイメージはなかった」と普段通りにプレー。プレミアリーグEASTで18戦中16試合に出場したように、1年間試合に出続けたことで「自信をもってやれている」と胸を張る。

 選手権初戦でゴールを奪った男は、昨年12月15日に行われたプレミアリーグファイナル名古屋U-18戦で決勝ゴールをマークしていた。その時のゴールをきっかけに、「自分的にもっと点を取りたい気持ちが高まっている」とゴールへの強い欲が生まれ始めた。「学年は関係ない。得点に絡んで、よりチームに貢献したい」と次戦以降もどん欲にゴールを狙っていく。

(取材・文 折戸岳彦)
●【特設】高校選手権2019

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