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DF牧野スーパークリア。終盤も冷静で集中力高かった富山一

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富山一高の最終ラインの中心、牧野奏太はスーパークリアも

[1.2 選手権2回戦 富山一高 1-0 神村学園高 浦和駒場]

 富山一高(富山)は、インターハイ決勝の後半アディショナルタイムに桐光学園高(神奈川)に決勝点を許して準優勝。甘さが出て悔しい思いをした経験から、選手たちは練習でも最後の5分を大事にしてトレーニングしてきた。その成果もあってか、この日は攻め続けられている中でも集中力は切れず。1-0で守り切った。

 大塚一朗監督とともに指揮を執る加納靖典コーチは、「落ち着いてやれたと思う」と評価。ここぞの場面での集中力も高かった。後半23分には右クロスのこぼれ球に反応した神村学園高左SB下川床勇斗(2年)が強烈な左足シュート。抑えの利いた一撃はGKの横を抜けかけたが、クロスがこぼれた瞬間にバックステップを踏んでいたDF牧野奏太(3年)が右足に当ててクリアした。

 加納コーチも「ビックリしました」というスーパークリア。後半はカウンターから決定機を作りながら、決め切ることができずに天を仰ぐようなシーンもあった富山一だが、GK中村純四郎(3年)や牧野中心に我慢強く守ったことも勝因だった。

 ゲーム主将のMF高木俊希(3年)は「冷静に。ずっとボールを回されていたので、ボール持てないから慌てることなく、気持ちは集中してできていたと思います」と胸を張る。3回戦では、ボールを握られても集中する力と、最後まで集中する力も武器に前回王者・青森山田高に挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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