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18年インハイでは2点差大逆転…見どころ満載の青森山田対昌平 注目対決が実現

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注目対決に燃える(左から)MF武田英寿、DF藤原優大、MF須藤直輝(写真協力『高校サッカー年鑑』)

 2戦10発と向かうところ敵なしといった勝ち上がりをみせる青森山田高(青森)の次なる相手は、埼玉県の新鋭校である昌平高となる。

 青森山田にとっては苦い経験をしている相手でもある。18年度のインターハイ、2回戦で昌平と対戦すると、前半14分までに2点を奪ってリードするも、その後4失点して逆転負け。4強まで勝ち上がることになる相手を勢いづかせてしまった。

 同試合には現部員ではMF武田英寿(3年/浦和内定)が唯一先発。前半14分には自ら得点も奪っているが、本人の中でも「やり辛かったなという印象」が残っているという。それでも「今年はプレミアで優勝してきたという自信があるので大丈夫だと思います」と自然体で臨めば問題がないことを強調する。

 一方の昌平の10番を1年時から託されるMF須藤直輝(2年)も「楽しみ」と話す一戦。18年インターハイの対戦では途中出場を果たすと、後半14分の逆転弾のアシストを記録。前半26分の出場からチームの流れを変えたという意味でも、大逆転勝利の立役者となった。

 須藤は昨年度の日本高校選抜で武田にはお世話になったと感謝する。ただ勝負事となれば別。「体の疲れを取って、万全の状態で臨みたい」と静かに闘志を燃やす。

 同じ2年生のDF藤原優大(2年)も須藤とのマッチアップを十分に意識する。18年インハイでの対戦では、出番がなく、ベンチで屈辱を見届けた。「相当ショッキングな負け方だった。今回は絶対に勝ちたい」と意識を強めると、「10番、キャプテンマークをつけている。抑えたいという気持ちには自然になる」と、同学年のライバル対決についても鼻息荒く話した。

(取材・文 児玉幸洋)
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