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「キックで流れを」。金光大阪のプレースキック全てを託された2年生MF武仲、責任感持って努力継続

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金光大阪高MF武仲勇海は精度の高いキック

[11.7 選手権大阪府予選準決勝 大阪桐蔭高 0-1 金光大阪高 ヤンマー]

 金光大阪高はこの日、全てのプレースキックを小柄な2年生MFに託していた。右サイド、左サイド、CK、FK関係なく全て担当していたMF武仲勇海(2年)の右足FKから後半4分の決勝点も生まれた。

 キッカーとしての責任感を強く持っている。だからこそ、オフの日もレベルアップへ余念がない。GK宮前壱爽(2年)に協力してもらい、より実戦に近い形でトレーニング。30分間みっちりと蹴り込んだりもしているという。中学生時代からプレースキッカーを担当しているが、蹴り込んできたことでボールスピードも向上。彼の努力を知る先輩たちは信頼し、岩松哲也監督も質が上がってきていることを認めていた。
 
 武仲は「キッカーさせてもらっている分、責任を持ってやらないといけないと思っているので。セットプレーで試合の流れは変わると思う。それをしっかりと自分で、自分のキックで流れを持って来れるような選手になりたいので、練習はいっぱいしています」と説明し、「キックは身長小さい分、武器にしていかないといけないと思っているので、もっと練習して良いキックができるようにしていきたい」と意気込んだ。

 万能型のMFはこの日、ボランチで先発し、後半開始から左WBとしてプレー。守備面の安定感を高める部分でも、勝利に貢献した。人として、サッカー面でも「自分が一番成長できるかなと思って」進学した金光大阪で全国まであと1勝。「決勝でもセットプレーから一発二発とかまして全国に行きたいです」と誓う武仲が、チームの信頼に応えてキックでゴールをもたらす。

(取材・文 吉田太郎)
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