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[MOM3314]ルーテル学院DF坂本光(2年)_味方は3戦連続無得点も、DFとしての責任果たす連続完封

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ルーテル学院高CB坂本光が身体を張って相手の抜け出しを阻止

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.21 選手権熊本県予選決勝 ルーテル学院高 0-0(PK5-3)熊本国府高 えがおS]

 攻撃陣が3試合連続無得点と“ゴール欠乏症”に陥る中、ルーテル学院高を支えたのはDF陣だった。特にCB坂本光(2年)は負けず嫌いな性格、ゴールを守ることへの責任感を全面に出して戦い、そのヘッドや身体を張ったブロックなどで優勝に大きく貢献した。

「自分は正直上手い選手でもないですし、自分ができることと言ったら、DFでもあるので、しっかり自陣のゴールを、身体を張って守ること。それだけを意識してやっていました」と坂本。前半は相手の時間帯があり、後半、延長戦もカウンターからゴールに迫られるシーンがあった。それでも、大津戦同様、CB西原篤史(3年)らとともにゴール前でこぼれ球に相手より速く反応すること、シュートブロックすることを徹底。それが無失点でのPK戦勝利に繋がった。

 PK戦では1番手のキッカーを務めてゴール。小野秀二郎監督はPK戦に入る前に坂本の目を見て、彼が決めるだろうこと、そして勝利の可能性が高くなるだろうことを感じ取っていたという。

 181cmの長身CBは強いチームを倒すこと、全国大会に出場することへの意志の強さが違う。重圧がかかるこの場面でも全く臆することなく、右足シュートを左隅に決めてチームを勢いづけた。「自分がライバルと思っているチームとか、ライバルと思っている選手には絶対に負けたくない」。その気持ちの強さが大舞台で発揮された。

 CBセルヒオ・ラモスやCBフィルヒル・ファン・ダイクを憧れの選手に挙げる坂本の将来の目標は、プロだ。高校から直接プロ入りすることができなくても「プロは諦めない」ときっぱり。対人守備などまだまだ課題もあるが、「高さは絶対に県内はもちろんなんですけれども、九州でも、全国でも、負けたくないという気持ちは強くあります」というCBが全国でもエアバトルで強さを発揮し、無失点を続けてアピールする。

(取材・文 吉田太郎)
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