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29年ぶり出場の堀越が初戦突破!!土壇場で同点被弾もPK戦で大社を振り切る

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(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 選手権2回戦 堀越高 1-1(PK4-3)大社高 駒沢]

 第99回全国高校サッカー選手権は2日、各地で2回戦を行い、駒沢陸上競技場の第1試合では堀越高(東京A)と大社高(島根)が対戦した。試合は1-1で80分を終え、PK戦に突入。PK4-3で堀越が勝った。3日の3回戦では丸岡高(福井)と対戦する。

 試合はいきなり動いた。前半5分、堀越はゴール前に上がった浮き球のボールにFW尾崎岳人(3年)が走り込み、DFと競り合いながら上手く体を前に入れると、前に出てきたGKよりも一歩早く頭を突き出し、ヘディングシュートを無人のゴールに押し込んだ。

 1点を追う展開となった大社も反撃を見せ、前半13分にはDF大菅遼太(3年)の左CKにDF小川翔大(3年)が合わせ、こぼれ球を再び小川が狙うが、ゴールならず。堀越は攻撃時は3-6-1だが、守備時は左ウイングバックのMF中村ルイジ(2年)が左サイドバックの位置に下がる4-4-2で守る変則システムで大社の反撃に対応した。

 積極的に追加点を狙う堀越は前半16分にMF東舘大翔(1年)、同19分にMF古澤希竜(2年)が果敢な仕掛けからミドルシュートを狙う。大社も前半20分、MF持田優輝(2年)がゴール前に抜け出す決定機をつくったが、GK平野裕太(3年)の好守に阻まれた。

 堀越の1点リードで折り返した後半も一進一退の攻防が続く。後半開始からFW若松隼人(3年)を投入した堀越はMF日野翔太主将(3年)がシャドーの位置からボランチにポジションを下げ、ゲームメイク。大社も何度かゴール前に迫る場面をつくるが、堀越の守備陣が体を張って跳ね返した。

 大社は後半27分、ロングボールから途中出場のFW品川絢人(2年)がゴール前に抜け出すが、振り向きざまに狙った右足のシュートはゴール上へ。これは同点ゴールとはならなかったが、試合終了間際の後半39分、左サイドからのアーリークロスに合わせたのは品川。DFと競り合いながらもヘディングシュートを叩き込み、土壇場で1-1の同点に追いついた。

 試合はそのままPK戦に突入。先攻の大社は2人目のDF小川翔大(3年)、5人目のDF藤田隆寛主将(3年)がともにゴール上に外してしまう。PK4-3。29年ぶり3回目の出場となった堀越が苦しみながらも初戦を突破した。

(取材・文 西山紘平)

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