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[MOM3361]神戸弘陵DF木谷亮太(3年)_ミスキック?「雰囲気がまた良くなった」真ん中PK

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 高校選手権2回戦 関東一1-1(PK6-7)神戸弘陵 オリプリ]

 後半40分にセットプレーから失点して土壇場でPK戦に持ち込まれていた神戸弘陵高(兵庫)だったが、大会が近づいてからは毎日やっていたというPK練習の成果を発揮。7人目まで突入したPKを全員が決めて、昨年敗れた3回戦、そして因縁の帝京長岡高(新潟)戦に勝ち上がった。

 PK戦で神戸弘陵は後攻。5人目からは失敗すれば即敗退というプレッシャーの中で、決めきったことになる。主将DF木谷亮太(3年)は6人目のキッカーとして登場。堂々と真ん中に蹴り込む強心臓ぶりを見せつけた。

 ただ試合後の会見では「正面に蹴ろうとは思っていませんでした」と明かした。蹴り出すときは右に蹴ろうとしたが、コースが甘くなってしまい、真ん中に飛んでしまったのだという。それでも「あれで一個、チームの雰囲気がまた良くなった」と笑顔で話すと、「練習からPKは何回もやってきた。全員、自信を持って蹴れたかなと思います」と胸を張った。

 右サイドバックで出場した守備でも相手のストロングを消していた。試合前から相手のキーマンは初戦ハットトリックのFW笠井佳祐(3年)と左MF類家暁(3年)だと確認。「一人で取りに行かないということを80分間徹底」することで、対策を練ってきた。

 敵将・関東一高(東京B)の小野貴裕監督も「ストロングである左サイドが高い位置を取れなかった」と敗因に挙げたほど。笠井も「苦しい試合展開だったけど勝てて良かった」と充実度を語る。

 3年連続となる3回戦進出。相手は奇しくも、昨年度大会で0-5で大敗を喫した帝京長岡に決まった。「落ち着いてプレーする時間がなくて、シンプルに背後ばかりになってしまった」と反省点を語った主将。「今日はやりたいことがあまりできなかった。次は落ち着いてやりたい」。中0日の試合で昨年度のリベンジ、そして1993年大会以来、27年ぶりとなる同校最高記録の8強進出を目指す。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2020

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