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U-16代表候補MF島野がハットトリック! 最多出場・仙台育英が初出場・宮崎日大に快勝

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仙台育英高島野怜の3ゴールで好発進(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 選手権2回戦 仙台育英高3-0宮崎日大高 フクアリ]

 第99回全国高校サッカー選手権の2回戦が2日に各地で行われ、フクダ電子アリーナでは、シード校の仙台育英高(宮城)と宮崎日大高(宮崎)が対戦。試合は3-0で仙台育英が2回戦を突破している。

 4年連続35回目と今大会で最多の出場回数を誇る仙台育英は、先発のうち8選手が昨年度のメンバーだ。1年生次に選手権初ゴールもマークしたFW佐藤遼(2年)が積極的なゴールへの姿勢を見せ、中盤の両翼、右のMF明石海月(2年)と左のMF豊倉博斗(3年)主将が積極的に仕掛けていく。すると32分、明石が右サイドから左足でクロスを入れると、逆サイドの飯倉が相手DFの上からヘディングを叩く。GK原蓮也(3年)の好守に阻まれたこぼれ球を佐藤がひろうと、MF島野怜(2年)へマイナスのパス。島野のシュートは相手DFに当たってゴールに吸い込まれた。

「最初のゲームということで、立ち上がり硬さが見られた」ことは城福敬監督にとって例年どおりのことで織り込み済みだったが、島野の先制点で「リラックスできた」という。

 一方、全国大会初出場の宮崎日大は、MF山口哲平(3年)が「会場の雰囲気や緊張」が“最初の壁”となった。「相手に合わせるサッカーを前半してしまった」と悔やんだ南光太監督は、「自分たちのサッカーを」と選手たちに檄を飛ばした。

 後半の立ち上がりは宮崎日大がいい入りを見せたが、仙台育英のU-16日本代表候補の大型ボランチの躍動は止まらなかった。後半18分にはCKのクリアボールを佐藤がひろってすぐさまシュート。相手DFに当たったボールは島野の元に向かうと、胸トラップから反転して華麗にボレーシュートを叩いて、リードを2点に広げる。さらに23分、明石のFKをDF松井大翔(2年)がヘディングシュート。これがクロスバーに弾かれると、つめていた島野が押し込みハットトリックを達成し、3-0の勝利をおさめた。

 仙台育英の3回戦の相手は、全国屈指の強豪・市立船橋高(千葉)に決まった。「小手先で通用する相手ではない」と、あくまでいつもどおりを城福監督は強調。「どこまで通用するか、胸を借りるつもりでぶつかっていこうと思っています」と意気込んだ。

(取材・文 奥山典幸)

●【特設】高校選手権2020

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