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青森山田が怒涛の前半4発!3年連続ベスト4進出!

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前半14分、青森山田高の左SBタビナス・ポール・ビスマルク(3番)が先制ゴール

[1.5 選手権準々決勝 堀越高 0-4 青森山田高 駒沢]

 青森山田が3年連続準決勝進出――。5日、第99回全国高校サッカー選手権準々決勝が行われ、初の8強入りを果たした堀越高(東京A)と前回大会準優勝の青森山田高(青森)が激突。青森山田が左SBタビナス・ポール・ビスマルク(3年、岩手内定)の先制ゴールなどによって4-0で快勝した。青森山田は9日の準決勝で矢板中央高(栃木)と戦う。

 同校初、東京勢にとっても5年ぶりの4強を懸けた堀越は4-5-1システムでGK 平野裕太(3年)、4バックは右SB市村大基(3年)、CB井上太聖(3年)、CB斎藤光(3年)、左SB中村ルイジ(2年)。中盤は宇田川瑛琉(2年)と宇田川侑潤(2年)のダブルボランチで右MF古澤希竜(2年)、左MF東舘大翔(1年)、トップ下が日野翔太(3年)、1トップには尾崎岳人(3年)が入った。

 一方、過去5大会で4度4強入りしている青森山田は主に4-4-2を活用しながらの戦いで、GKは韮澤廉(3年)、4バックは右SB内田陽介(3年)、CB秋元琉星(3年)、CB藤原優大主将(3年)、左SBタビナス・ポール・ビスマルク(3年)、中盤は宇野禅斗(2年)がやや下がり目の位置取りでMF 松木玖生(2年)がその斜め前方をサポート。右MF仙石大弥(3年)、左MF小原由敬(2年)、前線には安斎颯馬(3年)と名須川真光(2年)が並ぶ形で相手のビルドアップを封じにかかった。

 試合は立ち上がりから青森山田が押し込んだ。開始2分に安斎の放った右足シュートが左ポストをかすめると、その後も相手の前進を許さずにボールを奪い取り、サイド攻撃でセットプレーを獲得。3回戦でも相手の脅威になっていた内田がロングスローを連発し、ゴール前のシーンを作り出した。

 そして14分、安斎の左CKのこぼれ球をタビナスが右足でねじ込んで先制点。さらに16分、ゴールエリアまで到達した内田の左ロングスローを秋元が頭で合わせて2-0とリードを広げる。

 堀越は精力的にボールを受けようとする日野や尾崎を起点に反撃。21分には中央から左前方へ持ち込んだ日野の左足ミドルがゴールマウスを弾く。だが、青森山田の攻勢は止まらない。28分、この日鉄壁の守りを見せていた藤原のサイドチェンジを起点に右SB内田がダイレクトでクロス。これを那須川がダイビングヘッドで決めて3-0とする。

 堀越は3回戦に続いてGK平野が好守を見せるが、青森山田は32分にもセットプレーの流れからタビナスがゴール前へそらし、藤原が右足を振り抜く。そのこぼれを那須川が押し込んで4-0とした。

 堀越は後半開始から2人を入れ替えて2トップにスイッチし、巻き返そうとする。青森山田は6分、仙石のドリブル突破から安斎の放ったシュートがDFのハンドを誘ってPKを獲得。だが、堀越はGK平野が藤原の右足シュートをストップしてチームを勇気づける。

 堀越は前半よりもビルドアップの質、スピードが上がったが、青森山田は後半も運動量が落ちない。宇野が強引にボールをもぎ取り、タビナスが相手MF尾崎のスピードを消すなど無失点を継続。追加点こそ奪えなかったが4-0で勝ち、3年連続となるベスト4進出を果たした。
 
(取材・文 吉田太郎)
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