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青森県出身の矢板中央GK藤井、念願の対決が実現…「倒したい」青森山田と準決勝で激突

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今大会もハイパフォーマンスを続けるGK藤井陽登(2年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.5 高校選手権準々決勝 矢板中央2-0富山一 駒沢]

 9日の準決勝で矢板中央高(栃木)GK藤井陽登(2年)は生まれ故郷・青森県の絶対王者に君臨する青森山田高に挑む。

 ベスト4で敗退した昨年度は決勝での対戦が叶わず、「来年は(対戦する)チャンスをつかめるようにしたい」「試合をした時には倒したい」と語っていた念願が実現。高橋健二監督も「うちのGKは青森出身なので、青森山田と対戦したいという本人の一つの目標がようやく実現する」と代弁した。

 中学時代、全国的には無名だった。青森県十和田市出身の藤井は地元の十和田中から、木村大地GKコーチ(青森山田高出身)の誘いを受けて矢板中央に進学。強豪校の守護神として進化を遂げ、キックやシュートストップの能力を開花させた。昨年度は選手権デビューを飾った大分高戦(2-2 PK6-5)でPK戦勝利の立役者になり、一躍注目を集めた。1年生GKにして大会優秀選手に選出され、日本高校選抜候補合宿も経験した。

 成長を遂げて帰ってきた今大会もハイパフォーマンスを続けている。2回戦の徳島市立戦(1-1 PK6-5)、3回戦の東福岡戦(0-0 PK3-1)では得意のPKストップを披露し、PK戦連勝に導く活躍ぶり。準々決勝でもハイボールやクロスの対応、キャッチングに安定感を見せると、クリーンシートを達成し、2年連続の準決勝進出。青森山田を倒して、日本一になる――。今大会で掲げていた2つの目標達成へ、大一番を迎える。

(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2020

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