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“全国一のプレス”体感し、ポゼッションをより追求。佐賀東MF森田悠斗主将「奪われずにゴールまで行くのが選手権の目標」

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佐賀東高のMF森田悠斗主将は選手権予選、全国大会での活躍を誓う

“全国一のプレス”を体感した経験を、冬に繋げる。第100回全国高校サッカー選手権佐賀県予選は9日、2回戦を開催。新人戦、インターハイ予選で2冠の佐賀東高は、佐賀工高と初戦から連覇への挑戦をスタートする。

 上位進出を狙ったインターハイは、1回戦でプレミアリーグ勢の流通経済大柏高(千葉)に1-5で敗戦。MF森田悠斗主将(3年=サガン鳥栖U-15出身)は「流経は戦う前から(監督の)蒲原(晶昭)さんが『(青森)山田よりも速い、全国一のプレス』と言っていたので、そこをどう対処するか。戦う前から奪われない、相手を剥がすことを目指して準備していました」と振り返る。

 前半は相手のプレッシャーの前に重心が重くなり、ビルドアップのミスから失点。それでも、佐賀東は後半にMF吉田陣平(3年、新潟内定)とMF山内創太(3年)のダブルボランチを中心としたポゼッションで反撃する。そして、後半4分には吉田のドリブル突破を起点とした攻撃から森田が左足シュート。だが、12分にCKから追加点を奪われると、さらに14分からの3分間で3点を奪われた。

 後半の立ち上がりは明らかに流れを引き寄せていた。それだけに、森田は「勝てない相手でもなかったかなと思います」と悔しさを滲ませる。ただし、「(自分たちは)まだまだというのを知れた上で、プレスの強度を真似しながら、いかに剥がせるかを練習しています。奪われずにゴールまで行くのが選手権の目標なので、追求できたらと思います」と語っていた。

 佐賀東は今年2月の九州新人大会でプレミアリーグ勢の東福岡高(福岡)を破るなど初の決勝進出(準優勝)。森田は「吉田陣平中心に色々な選手が活躍できる、主役になれるチームで、陣平にマークが集中しても両サイド、FWでも連係取れて、得点力があるので、そこが一番の魅力かなと思います」と自信を口にする。インターハイの敗戦を糧により高いレベルを目指してきたチームは、その成長を確認するためにも、まず佐賀県予選でライバルたちに差をつけて優勝することが目標だ。

 佐賀東にとって、森田とMF中山琉稀(3年)の両ワイドはチームの重要な得点源。インターハイの流経大柏戦で1ゴールを挙げている森田は、「裏への抜け出しや相手の弱いところを突くところやシュートまでの速さ、両方の足でシュートを蹴れるところとかは負けたくないです。得点王も狙っています」とゴールを連発し、チームに貢献することを誓う。

 全国で躍進するためには連続失点する弱点を改善することも必要。そして、練習、選手権予選を通して伝統のポゼッションを追求し、トップレベルの強豪を打ち負かす、またゴールを奪い取る武器を持って全国大会に臨む。

(取材・文 吉田太郎)
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