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夏の悔しさはさらなる進化の糧に。徳島内定の静岡学園MF玄理吾が誓う青森山田へのリベンジ

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徳島ヴォルティス内定の静岡学園高MF玄理吾は宿敵へのリベンジを誓う

 徳島ヴォルティス内定の静岡学園高MF玄理吾(3年)が青森山田高へのリベンジを誓った。インターハイ準決勝で対戦し、0-4で敗戦。それも攻撃を特長とする静岡学園がシュートゼロで終えるという完敗だった。

「個人としても、チームとしても、やっぱりあの強度の相手に静学サッカーがどれだけできるかだったんですけれども、正直全く何もできなくて、『こんなもんか俺たち、こんなもんか俺』、と思ったのがまずはじめでした」と振り返る。

 3月のフェスティバルで勝利していたものの、“本気”の青森山田は違った。玄は青森山田の凄さについて、「守備ですね。球際とか、切り替えの速さとかが全然違って。山田の選手はピンチの時に戻って、チャンスの時は絶対にゴール前に詰めてくるんですよ。逆に自分たちは足が止まっていたと思います」と説明する。

 8月の時点で差があったことは確か。ただし、チームはすぐに前を向き、選手権でのリベンジを目指してきたという。「『じゃあ、山田倒すためにもっと技術磨こう』とかチームでも話しましたし、個人も足りない部分、技術力がまだ完璧ではないので、そこを磨くことは意識していますし、それで選手権でどうあの山田を倒すかというのは練習でもみんな取り組みから変わってきていると思います。(次は) 内容でも、結果でも勝ちたい」。例年、静岡学園が守備に取り組んだり、対戦相手の分析をするのは秋以降。このままでは終われない、という気持ちもエネルギーにまずは激戦区・静岡県予選を突破する。

 2年前、先輩たちが日本一に輝く姿をスタンドから見ていた。FC Libreに所属していた中学時代、玄は試合出場よりも技術力習得を優先。特に中学3年時は公式戦出場はゼロだった。その玄にとって、満員の埼スタファイナルの光景は、「想像を絶するほどだったので、あの舞台は憧れました」。今年の選手権決勝の開催地は新国立競技場。青森山田に0-2から逆転勝ちした先輩たちのように、強敵に攻め勝ち、日本一のボランチとして徳島入りする。

(取材・文 吉田太郎)
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