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磐田内定の10番MF古川陽介も意識変化、静岡学園は「敵を寄せ付けないくらいの強さで」の静岡突破が第一目標

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ジュビロ磐田加入内定の静岡学園高MF古川陽介

 ジュビロ磐田加入内定の静岡学園高MF古川陽介(3年=京都U-15出身)が、「王国」静岡を圧倒して勝ち抜くことを誓った。

「静岡予選では『敵を寄せ付けないくらいの強さで勝ち上がろう』とみんなで言っていて、内容でも圧倒して、『県予選は余裕で行ったな』みたいで行けないと青森山田には対抗できないと思う。常に青森山田という壁を見据えてやることを心掛けています」

 インターハイで3位に入り、MF玄理吾(徳島内定)、古川と2人がJクラブへ内定した静岡学園は、選手権静岡県予選で決勝トーナメントから登場。全国制覇した19年以来、2年ぶりの全国出場に挑戦する。昨年度は準決勝で藤枝明誠高に0-3で完敗。静岡を勝ち抜くことが簡単ではないことは理解しているが、目標の日本一になるためには予選で抜きん出た力を示さなければならないという考えだ。静岡県予選決勝を6-1で制した2年前のように、対戦相手を圧倒するような戦いで勝ち上がる。

 プリンスリーグ東海は開幕11連勝中。10月の再開後は古川が2試合連続でゴールを決めるなど良い形で再スタートを切っている。古川は「最近のプリンスでもだいぶみんなの意識も変わって、だいぶ守備の強度も変わりましたし、それでチャンスがもっと増えて、得点力とかまだ全然課題なんですけれども、気持ちをみんな強く持ってやれているのは良いと思います」。インターハイ準決勝で青森山田高に完敗してから、各選手が意識変化。古川も自身の変化を実感している。

「シュートまで行く数はだいぶ増えたと自分でも感じてますし、シュートが足に当たる感覚もだいぶ分かるようになってきた。自分、自分、ってなり過ぎずにということは意識しているんですけれども、例えばゴール前で2対1だったら、自分が仕掛けて決めようとなってきました」

 プロ入りが決まったことによって、自覚も。「プロ決まったというのもありますし、(チームの中での)中心核を自覚した中で自分が最初にやっていかないとみんな付いて来ないというか、雰囲気も良くならないと思いますし、自分が先頭に立ってやったらみんな付いて来てくれると思うので、守備のところも攻撃のところもみんなで練習から求めてやっています」と語る。

 青森山田戦は立ち上がりに相手DFの股間を通すドリブルで魅せたが、その後はボールが届かず。ゲームの途中からポジションを左から中央へ移して奮闘したが、得点を奪うまでは至らなかった。「青森山田との試合で強度とか運動量、ゴール前の質とかの違いが大きかったと思います」。あの強度の中で自分たちの技術やアイディアを発揮すること。インターハイでは相手エースのMF松木玖生(3年、FC東京内定)に2得点を許しているだけに、次回は古川が得点をもたらさなければならない。

「ゴールとかアシストを。もっと自分に結果を求めて、チームプレーも自分に足りないところやと思うんで、自分に厳しく、声とかでもチームを鼓舞していけたら良い雰囲気を作れると思います」。チームメートとともに競争・成長を続けて、壁を超える。

(取材・文 吉田太郎)
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