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京都橘DF宮嶋大輝は京都制覇へ集中。将来のため、自身の注目度も高める選手権に

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京都橘高のもう一人の注目タレント、DF宮嶋大輝は選手権での活躍を誓う

 第100回全国高校サッカー選手権京都府予選は10月31日に4回戦を行う。3連覇を狙う京都橘高はエースFW木原励主将(3年)の浦和内定が発表されたが、DFラインの中央に位置するDF宮嶋大輝(3年=京都サンガF.C.U-15出身)も注目のタレントだ。

 今年、宮嶋は木原とともに浦和への練習参加も経験。ボランチとしてプレーし、ポジショニングや予測の部分をより速く正確にすることを学んできた。その宮嶋はチームでボランチやSBを経て夏前からCBに。そして現在は3バックの中央に入り、守備の安定感を一段階高めている。

「目の前の相手には絶対に負けないと自分の中では思っているので、自分の長所でもあるので、絶対に負けないという気持ちでやっています」という宮嶋は、空中戦や競り合いで強さを発揮して相手の侵入を阻止。ラインの上げ下げ、チャレンジアンドカバーを向上させてきた宮嶋に対し、米澤一成監督も絶対的な信頼を寄せている。

 3バックの中央の経験が無かった宮嶋は、先輩の姿を思い返したりしながらその質を高めているという。「去年とか3バックだったので、僕と一緒のポジションの人がどうやっていたかなと思い出したりとか。(参考にしているのは)小山凌君(現同志社大)ですね。FWがちょっと落ちた時に潰しに行くところとか、ヘディングとか、危機管理が凄かった」。ビルドアップを完璧にすること、また得点を与えないことにこだわってプレーしている。

 関東の有力大学ではなく、系列の京都橘大(関西2部)からプロを目指す予定。より成長し、選手権で名を上げたいという思いも持っている。「伸ばせるところはもっと伸ばして、自分の価値を高めていきたいです。ここで注目してもらって、自分の存在を知ってもらえることで大学に行ってからも、見てもらえることが多くなるし、プロへの道が近づいたりするのかなと思っています」。3バックではその機会が減少しているが、攻撃参加も特長。チームのために攻守で自分の良さを発揮し、勝利に貢献する。

 先輩FW岩崎悠人(現鳥栖)の世代が市立船橋高(千葉)と激闘を演じる姿を見て憧れたという選手権。「選手権は自分の夢であり、集大成でもあるので、今までやってきたことをしっかり出し切りたい」。まずは同志社高との京都府予選4回戦。ライバルたち以上に「選手権へ出たい」という気持ちを持って戦い続け、かならず予選を突破する。

(取材・文 吉田太郎)
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