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[MOM3678]瀬戸内FW澤田佳憲(2年)_先輩から受け継いだ“背番号9”、責任と感謝の先制ゴール

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瀬戸内高FW澤田佳憲(2年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.14 高校選手権広島県予選決勝 瀬戸内高 2-1 広島皆実高 広島広域公園第一球技場]

 均衡を破る貴重な先制点は、瞬時の判断によるポジショニングから生まれた。瀬戸内高は後半3分(40分ハーフ)、右CKからのこぼれ球がエリア内右サイドに落ち、MF長谷川大貴(3年)がシュートモーションに入る。その瞬間、FW澤田佳憲(2年)は次のプレーを予測した。

「シュートモーションに入ったので『来る』と思った。それでファーサイドに逃げたら、ボールが来ました」

 左足で合わせてネットを揺らすと、祝福に駆け寄るチームメイトを振り切ってベンチ前へと走る。その上のスタンドには、入場を許可された部員の保護者たちが。「みんなが感謝している保護者の方々や、スタッフ陣がいるので、無我夢中で走った」というヒーローは、追い付いた仲間たちや控えの選手から手荒い祝福を受けた。

 瀬戸内は立ち上がりから押し気味に進めながらも、なかなかチャンスを生かせなかった。澤田自身も前半16分に惜しいシュートを放ったものの、わずかに右に外れて決まらず。それでも「あのシュートは外れてしまいましたが、今日は調子が良かったので『あるな』と思っていた」と振り返る予感を現実に変え、「貪欲にゴールを狙っていったら決めることができたので、よかったです」と笑顔を浮かべた。

 今夏のインターハイでゴールも決めた3年生FW風呂迫恵人が、右ヒザを痛めて長期離脱となったため、背番号9を受け継いで予選に臨んだ。3年生が多くを占めたこの日の瀬戸内の先発で、2年生は澤田を含めて3人。「緊張しました。ピッチに立てない3年生もいる中で、自分は9番をもらっているので責任がある。3年生への感謝の気持ちを、ゴールで示したいと思っていた」という思いをプレーで表現した。

「あこがれていた」という選手権。「まだまだ守備力が足りないので、前線でのチェイシングなどを改善したい」と課題を挙げつつ、「やっぱりフォワードなので、選手権でもゴールを決めたい」と大舞台での活躍を見据えていた。

(取材・文 石倉利英)
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