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千葉県勢10年ぶりの選手権制覇へ、流経大柏MF渋谷諒太主将「優勝旗を持って帰りたい」「暴れてきたい」

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流通経済大柏高MF渋谷諒太主将は千葉のライバルたちの思いも胸に選手権を戦う

 市立船橋高との激闘から一夜明けて迎えた組み合わせ抽選会。流通経済大柏高(千葉)にとって3年ぶりとなる選手権の初戦の対戦相手は、近大和歌山高(和歌山)に決まった。近大和歌山は和歌山県予選決勝で宿敵・初芝橋本高に3-1で勝ち、12年ぶりとなる選手権出場。その相手に対し、流経大柏のMF渋谷諒太主将(3年)は、「相手へのリスペクトを忘れず、自分たちのサッカーを展開できればなと思います」と静かに語った。

 千葉県予選では、9年連続となる市立船橋との決勝で逆転勝ち。前半にミスから失点したが、そこからペースを上げて前半35分と37分にMF高足龍(3年)が連続ゴールを決めて試合を引っくり返した。

 そして、後半は反撃する市立船橋以上の運動量。渋谷やMF松本洋汰(3年)、CB田口空我(3年)らが身体を投げ出して相手の攻撃をブロックするなどハードワークを貫く一方、チームとして大事にしてきたボールを保持すること、相手の嫌なところへボールを動かして攻めることも徹底して勝ち切った。

 流経大柏は、千葉県予選初戦で関東大会準優勝校の日体大柏高に逆転勝ち。続く準々決勝では八千代高との伝統校対決を制し、準決勝では新興勢力の専修大松戸高をPK戦の末に振り切った。そして、市立船橋との伝統校対決で勝利して勝ち取った全国切符。渋谷は決勝直後、千葉のライバルたちの分も選手権で戦うことを宣言していた。

 対戦する近大和歌山のDF荒木宏心主将(3年)は、流経大柏との初戦を「凄く楽しみ」と語り、「自分たちらしいサッカーができるように、思い切ってプレーしたい。いつも応援してくれる方々、サポートして下さっている人たちへの感謝を忘れず、最大限の準備をして思い切ってサッカーをしたい」と意気込んだ。

 一方、流経大柏の渋谷は全国大会へ向けて、「ハイプレスの勢いだけでなくて、自分たちがしっかりとボールを握って、見ていて楽しいサッカーをしていきたい。日本一を取って千葉県に優勝旗を持って帰りたいと思います。千葉県の代表として暴れてきたいと思います」とコメント。過去14大会のインターハイで千葉県勢は6度の優勝を果たしているが、同期間の選手権は11年度大会で市立船橋高が日本一に輝いたのみだ。今年の流経大柏は注目エースのFW川畑優翔(3年)や渋谷をはじめ、個々も力のある選手がズラリ。17、18年度大会の2年連続全国2位の悔しさも持つ名門が今年、千葉に選手権タイトルをもたらす。


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