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掲げた日本一への再挑戦。山梨学院MF谷口航大主将「大会2連覇という大きな目標を持って、まずは初戦突破できるように」

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連覇を狙う山梨学院高佐賀東高と初戦で激突!

 前回王者として挑む100回目の高校選手権。山梨学院高が2回戦となる初戦(21年12月31日)で対峙するのは、新潟内定の好アタッカーMF吉田陣平(3年)を擁する強豪・佐賀東高(佐賀)に決定した。

 オンラインでの抽選会に臨んだMF谷口航大主将(3年)は、「対戦校インタビュー」に際し、「大会2連覇という大きな目標を持って、まずは初戦突破できるように頑張っていきたいと思います」と日本一への決意をきっぱりと口にしている。

“全国チャンピオン”という称号を受け継いでスタートした今年のチーム。ただでさえプレッシャーが掛かる状況の中、インターハイでは経験のないような事態に見舞われる。初戦前日の夕方に、山梨学院は県の新型コロナウイルスにおけるルールに抵触したことが判明。保健所の指示に従って検査を行ったが、試合までの時間がなく、予備日の設定もされていなかったため、出場を辞退することになった(サッカー部員は陰性)。

「試合ができないで負けるというのは、サッカーをしている者にとって一番悔しい負けだと思うので、そういう一番悔しい負け方をしてきた自分たちだからこそ、それを糧にできましたし、成長のバネにできたと思います」とは谷口。チームはしっかりと前を向き、ターゲットを高校選手権に切り替える。

 その選手権予選決勝でも、34回の全国出場を誇る名門・韮崎高と激闘を繰り広げる。延長後半に先制点を許したものの、昨年の全国を経験しているFW茂木秀人イファイン(3年)が執念の同点ゴールを叩き込み、PK戦では守護神のGK山田海人(3年)が相手の1人目を完璧にストップ。最後は昨年度の選手権準決勝と決勝で、ともにラストキッカーとしてPK戦に決着を付けてきた谷口が、またも決めれば勝利の5人目のキッカーとして登場し、見事にPKを成功させる。

「先に点を獲られたんだけれども、追い付くことができたというのは、彼らの生命力というか、去年の選手権を乗り越えた、日本一になれたというところが、今年の子たちにも宿っているところがあると思うので、そこは非常に成長した所かなと思っています」と長谷川大監督。山梨学院は逞しく全国連覇への挑戦権を獲得した。

 佐賀東は日本高校サッカー選抜の監督も務めてきた蒲原晶昭監督の下、2年連続での選手権出場。この夏のインターハイでも全国を経験しており、吉田を中心にポゼッションスタイルを貫く好チームだ。MF森田悠斗主将(3年)も「対戦校インタビュー」では「前回王者と戦えるのはとても嬉しく思います」と話しながら、「蒲原先生が昔からやっている、伝統あるポゼッションサッカーを貫き通したいと思います」ときっぱり。前回王者が相手でも臆するつもりは毛頭ない。

 両者は今年3月のサニックス杯で対戦しており、その時は佐賀東が3-1で勝利を収めている。「もう一度対戦できることを楽しみにしています」とは谷口。その時のリベンジも含めて、山梨学院にとってはより負けられない試合になりそうだ。

「山梨の代表として、韮崎高校だけじゃなくて、全部の高校のサッカー部の想いを、先生方も、生徒の想いも含めて、100年分積み重なったものを背負って、新しい国立競技場でしっかり行進して、この大会にふさわしいチームになって、初戦から第1シードの責任を持って進んでいきたいと思います」。(長谷川監督)。

 山梨県勢初の大会連覇を真剣に狙う山梨学院の進撃は、大晦日の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場からスタートする。


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