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広く感じた新国立…“天皇杯決勝”も励みに挑んだ中津東DF村本主将「これからの人生で財産になる」

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中津東高DF村本輝(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[12.28 選手権1回戦 関東一高 6-0 中津東高 国立]

 新国立競技場で初めて開催された第100回高校サッカー選手権のオープニングマッチ。栄えある一戦に中津東高の主将として出場したDF村本輝(3年)は試合後、聖地・新国立でプレーした感慨を素直に語った。

「国立競技場という素晴らしい場所で、入った瞬間にとても広く感じた。観客席を見た時に地元の方がいて励みになった」

「人生でもう経験することがないことだと思うので、このピッチでプレーできたことがとてもいい経験になった。これからの人生でとても財産になると思う。今日、このピッチでできたことを嬉しく思います」

 試合結果は次々にスーパーゴールを沈められての0-6完敗。試合内容に話が及ぶと「相手の時間が続いた中、最後にシュートのところで寄せきれず失点してしまった。相手が上手だった」「パスの一つ一つの質で差を感じた」と悔しさを隠せなかったが、装い新たに生まれ変わった聖地の雰囲気は格別だったようだ。

 村本は大分トリニータU-15宇佐出身。10日前にはかつてのトップチームも大分を代表し、天皇杯決勝に進み新国立のピッチで戦った。

「大分トリニータがこの間決勝をしていて、いい試合をしていた。アディショナルタイムに追いついて感動させられた。負けてはしまったけど、大分県民に感動を与えてくれて、それが励みになっていた」。故郷のJクラブの奮闘も刺激とし、ピッチに立っていた。

 高校卒業後は大学に進学し、サッカーを続けながら理学療法士を目指す。「これから自分が進む道で、苦しい思いをしている人たちを支えてあげられる人になりたいです」。

(取材・文 竹内達也)

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