[12.29 選手権1回戦 流通経済大柏高 1-1(PK4-5)近大和歌山高 フクアリ]

　就任2年目の榎本雅大監督にとって初めての全国高校サッカー選手権はほろ苦い結果に終わった。3年ぶりの出場となった流通経済大柏高(千葉)だが、初戦で近大和歌山(和歌山)にPK戦の末、惜敗。前半8分に先制しながら追加点を奪えず、後半24分に追いつかれると、最後まで2点目が遠かった。

「近大和歌山さんの集中力が高くて、最後まで崩すことができず、1本のカウンターで失点する悪い展開になってしまった。近大和歌山さんの集中力が本当に素晴らしかった」。榎本監督はそう言って、率直に相手を称えた。

　シュート数だけを見れば19本対2本。それでも勝てないのがサッカーの怖さでもある。「高校選手権で指揮を執っていくのは想像以上に難しい。技術だけではない部分というのをちゃんとマネジメントしないといけないんだなと反省している」。大舞台で浮き足立つ選手たちを落ち着かせ、本来のプレーを発揮させられなかった。

「素晴らしいサッカーを展開してくれた。よく練習してきて、よくやってくれたと思っている」。そう選手たちをねぎらいながらも、「ただ、相手の方がもっと素晴らしかったということだと思う」と初戦敗退という結果を受け止めた。

(取材・文　西山紘平)

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