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11年ぶりの選手権で味わった大敗…創部100周年の徳島商は「全国に行く」から「全国で勝つ」へ

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後輩に思いを託す徳島商高DF増田太陽(3年)

[12.29 選手権1回戦 静岡学園高 5-0 徳島商高 フクアリ]

 11年ぶりとなった選手権の舞台で、その厳しさを味わった。徳島商高(徳島)は静岡学園高(静岡)に0-5で完敗。主将・DF増田太陽(3年)は「こういう結果になってしまったことは本当に悔しい」と語った。

 徳島商は11年ぶりの選手権の初戦で、優勝候補の静岡学園と相まみえた。しかし、開始早々に失点。「そういう隙は、全国大会のレベルでは見逃してくれない」(小西健太監督)。序盤から守勢に回ってしまう。

 それでも、前半は0-1で折り返す。だが、後半7分から連続失点。終わってみれば、ひさびさの選手権は0-5と悔しい内容に終わった。

 主将の増田は「11年ぶりの全国ということで注目されている中で、こういう結果になってしまったことは本当に悔しい」と唇を噛む。個人レベルでも力の差を見せつけられた。磐田内定MF古川陽介(3年)には、華麗な個人技から4点目を決められた。増田は「最後かわされたの僕なんです。ボールを取れたと思って足を出したんですけど、あれも誘いのドリブルだった。やはり上手い」と明かす。

 5失点を喫したが、前半は抑え込む場面もあった。静岡学園の川口修監督も「守備のところは非常に堅かった、何本かカウンターを食らって、危ない場面もありました」と認める。守備面では「全国のトップレベルを相手に通用した部分も少しありました」と、増田も胸を張った。

 ひさびさの選手権で思い知った、そのレベルの高さ。増田は「いままで自分たちのチームの目標は、徳島市立高や徳島北高に勝って全国に行くっていう目標だったんです」と語り、次なる目標を後輩たちに託す。「全国に出て、このチームで果たせなかった全国大会で勝つということを目標に、頑張ってもらいたいですね」。徳島商は今年で創設100周年。節目を乗り越え、新たな歴史を作り出していく。

(取材・文 石川祐介)

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