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大学の快進撃に続け!阪南大高が常連校丸岡に快勝で全国初勝利!!札幌U-18や川崎U-18との対戦で自信つける

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阪南大高が3発好発進を決めた(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[12.29 選手権1回戦 丸岡0-3阪南大高 味フィ西]

 6年ぶり2回目の出場となる阪南大高(大阪)が丸岡高(福井)を3-0で下し、初戦突破を決めた。31日の2回戦では奈良育英高(奈良)と対戦する。

 出場32回目の常連校である丸岡を序盤から圧倒し、阪南大高が選手権初勝利を挙げた。濵田豪監督も「表情では分からないとは思いますが、喜んでいます」とマスク越しにでも分かるほど、目尻を下げてニンマリした。

 試合開始早々からチャンスを量産した。クロスバーに当たるシュートや相手GKの好セーブに防がれる場面はあったが、前半13分、左サイドでボールを持ったMF田中大翔(3年)がドリブルで突破。エリア内に入ったところでDF横山潤成(3年)を外して右足を振り抜くと、シュートは一直線にゴール右隅に突き刺さり、先制点が生まれる。

 さらに阪南大高は前半22分、MF松本楓悟(3年)の左クロスからFW鈴木章斗(3年/湘南内定)が胸トラップで受けてシュート。これはクロスバーを叩いたが、跳ね返りをFW石川己純(3年)が押し込んで追加点が決まる。

 そして勝利を決定づける得点が生まれたのは後半開始早々の2分、後方からの浮き球を石川が頭で落とすと、これに鈴木が反応。反転しながら前を向くと、倒れ込みながら上手く右足で流し込み、3点目を決めた。終盤はややペースダウンしたが、合計シュートの20本を浴びせ、逆に被シュート数を2本に抑え込む完勝で好スタートを決めた。

 阪南大高は今季プリンスリーグ関西で2位となり、プレミアリーグ参入戦に出場。しかし1回戦で北海道コンサドーレ札幌U-18を3-1で下したものの、勝てば昇格が決まる決定戦で川崎フロンターレU-18に0-3で敗れていた。

 ただあと一歩という結果に終わったが、濵田監督は「あの2試合に関してはどの程度レベルの高いチームに出来上がっているかを図った。自信に繋がった面もあったし、いいきっかけになった」とプラス面も大きかったことを強調する。

 また“兄貴分”の阪南大が、先日まで行われていた大学選手権(インカレ)で準優勝。関西4位でギリギリ出場権を得ての出場だったが、準優勝という快進撃をみせた。次は高校も。湘南ベルマーレへの入団を内定させている主将FW鈴木と石川の2トップを中心とした攻撃力は、その可能性を十分に感じさせる。

 鈴木も上位進出へ意気込む。大迫勇也の大会得点記録の更新を目標とするエースは、5本中1本しか決められなかった決定力を反省するが、「相手は必ずマークついてくると思うけど、動き出しで上回りたい」と貪欲に話す。そして「チームとしても厳しくなると思った初戦を勝ち切れたことは成長だと思います」と手ごたえを語り、次戦に目を向けた。

(取材・文 児玉幸洋)

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