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「全国の壁を感じた」静岡学園との一戦、宮崎日大GK羽間友基「練習から全国を意識しないと」

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宮崎日大の主将を務めたGK羽間友基(一番右)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 選手権3回戦 宮崎日大高 0-8 静岡学園高 フクアリ]

 2度目の選手権出場、初戦の2回戦・富山一高(富山)では待望の初勝利を挙げていた宮崎日大高(宮崎)。ベスト8をチームの目標に掲げていたが、目前にその挑戦は幕を閉じた。

「非常に強い相手とわかっていたんですけど、想像の2倍、3倍を越える強さ」と朝倉大志監督は、静岡学園高(静岡)の衝撃を語る。

「なるべく前でボールを奪えるようにしようと話して臨んだんですけど、うまくかわされてしまって、アタッキングサードに入られる場面が非常に多くなってしまった」、「プレッシャーが早くて、いいシーンがなかなか出せなかった」と、攻守両面で「全国の壁を感じた試合」に。指揮官は敗戦を受けて肩を落とした。

「フィジカルもそうですけど、足元のボールを扱う技術に力の差を感じました」。主将のGK羽間友基(3年)は、静岡学園のレベルをそう表現し、「全国で優勝を狙っているチームとの差は結構広い」ことを痛感したという。磐田内定の10番、MF古川陽介(3年)に関しては、「県大会にはいない、飛び抜けているレベルの高さを感じました。『とめられへん』『うますぎる』とみんな言っていました」と舌を巻いた。

 そびえ立った壁は、あまりに高かった……、それでも明るい材料はある。宮崎日大は、選手権での2試合で、10番のMF芥川蘭丸(2年)をはじめ、DF外山将大(2年)、DF石川大翔(2年)ら9人の1〜2年生が、選手権でプレーすることができた。

 羽間は「日々の練習から全国を意識してやっていかないと、時間が足りない」と、後輩たちへエールを送れば、「目線が高くなったというか、目標を高く設定しないといけないということをみんなが感じたと思う」と朝倉監督も今大会で得た経験を語る。新たな歴史を紡いだ宮崎日大が、再びこの舞台にたち、成長した姿を見せてくれるはずだ。

(取材・文 奥山典幸)

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