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[MOM4037]秋田商FW泉海斗(2年)_1年時から「17」背負う期待の星。センスと得点力披露し、交代出場で2発!

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秋田商高の2年生FW泉海斗が交代出場で2得点

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.19 選手権秋田県予選準決勝 新屋高 1-3 秋田商高 ソユスタ]

「去年も同じ番号だったので。責任感は2年生になったので増しました。出た試合は全部点を決めるという目標をずっと前から立てていたので、今日は決めることが出来て良かったです」。1年時からチームの特別な番号「17」を背負う才能が、伝統校・秋田商高に白星をもたらした。

 秋田商は1-1の後半11分、FW泉海斗(2年=FCあきたASPRIDE)を投入する。FW川辺瑞輝(3年)とFW柳村奈祐太(3年)らFW陣が充実している中、この日はベンチスタート。それでも、「スタメンになれなかったのは悔しかったですけれども、途中出場でもアピールして決勝でスタメンになれるようにと思ってプレーしました」という「17」は投入直後にスルーパスでいきなり決定機を演出する。

 ややボールロストの多かった昨年に比べ、受ける前に周囲を見ることを意識。この日も「常にそこを意識して練習をしてきたので上達したきたなと思います」というファーストタッチと視野の広さでマークを外し、味方にボールを繋いでいた。

 そして、苦しんだチームを2得点で救った。後半31分、FW川辺瑞輝(3年)が競ったこぼれ球を拾うと、左中間から「狙ったコースに打てたので良かったです」という左足シュートをファーサイドへ沈めて勝ち越し点。さらに40+3分、中央からMF塩遥音(1年)とのワンツーで抜け出すと、最後は距離を詰めてきたGK、DFをシュートフェイントでかわし、左足シュートをゴールへ流し込んだ。

「シュートフェイントを入れようって試合前から決めていたので、出来て良かったです。相手の逆をつくことを常に考えてプレーしています」と会心の表情。小林克監督も、「(『17』は)次世代のエースということで期待して。彼は『良し、やるぞ』という気持ちが好転するタイプ。スタメンになりたくて、なりたくて、いつも頑張っている。彼の技術のあるところはスタメンだろうと途中出場だろうと力を発揮してくれる能力があります」と称賛するFWが結果を残した。

 幼い頃からFWリオネル・メッシに憧れ、この日も試合前に動画をチェック。大活躍に繋げた。指揮官も認めるセンスの持ち主は決勝へ向けて「(自分はどんな状況でも)冷静にプレーできる人だと思います。明桜戦でも1点だけでなくもっと多くの点を獲ってチームを勝利へ導きたいです」。決勝でも“エースの”活躍をして秋田商を47回目の選手権へ導く。

(取材・文 吉田太郎)
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