明桜FW佐藤拓海主将は秋田決勝で勝って恩師ともに全国へ。「原さんを男にしたい」
[10.19 選手権秋田県予選準決勝 明桜高 10-0 秋田南高 ソユスタ]
「今日出る予定なかったんですけれども、決勝のために出たいというのを伝えて……」。明桜高のFW佐藤拓海主将(3年=ベガルタ仙台ジュニアユース出身)は怪我の大事を取ってベンチスタート。出場予定は無かったというが、決勝と同会場のソユースタジアムの雰囲気や芝の状態を体感するために出場を直訴し、8-0の後半26分からピッチに立った。
怪我を悪化させないことが第一。佐藤は信頼して起用してくれた原美彦監督やコーチ陣に感謝する。その中でスルーパスなどを発揮した一方、ファーストタッチのミスが2つあったことを反省。「突き詰めてこれからの決勝、決勝のあとのサッカー人生に活かせていければ」。後半終了間際に自らの仕掛けが相手DFのハンドを誘ってPK獲得。これを決めて1ゴールを挙げたものの、個人のパフォーマンスについては満足していなかった。
佐藤は自分を明桜に誘い、成長させてくれた原監督を選手権の舞台に連れて行くことを誓う。「自分たちは原さんが来てから強くなってきたチーム。原さんが一番頑張ってくれている。寮生活で姿を見て、尊敬している。去年勝てなくて申し訳無さと不甲斐なさがあった。原さんの頑張りが今年は無駄にならないように、全国連れて行って原さんを男にしたいというのはあります」と力を込める。
佐藤はバスの移動中など原監督の後ろの席に座って観察。その言葉を聞き逃さないようにするなど、コーチとして国見高やヴィッセル神戸U-18のタイトル獲得や選手育成に貢献している恩師から多くを学ぼうとしてきた。
反骨心の強い佐藤は指揮官から厳しい指摘やハッパを受けると気持ちが乗るという。その一方、ホームの仙台ユース戦で試合中、原監督の声がけについて進言し、意見を受け入れてもらったことも。「原さんも選手の意見を取り入れて、原さんなりにアレンジしてくれる」。選手を観察し、聞く耳を持って接してくれる恩師を必ず選手権の舞台へ連れて行く。
決勝では自分の特長をしっかり発揮し、チームの勝利に貢献するだけ。「自分のプレーはセカンドボールの回収の身体の強さだったり、ちょっとズレたボールでも胸トラップとかちょっと相手に当ててキープしてチャンスメークできるプレーをプリンスリーグでもずっと見せてきました。しっかりキープして裏も走れて、初速は速いと思うので、足下のプレーと裏のプレーができるところを見て欲しいです」。原監督とともに選手権に出場し、全国大会で活躍するという目標がある。
将来は憧れのクラブ、ベガルタ仙台でのプレーを目指す考え。ジュニアユースからユースチームへ昇格することができなかったが、プリンスリーグ東北の仙台ユース戦では「ベガルタ仙台のスタッフに自分を残しておけば良かったと思わせるようなプレーをしたいとずっと考えていました」。前線でターゲットになってキープすることやラストパスを通す部分でもアピールした。同時に走力や技術面などまだまだ課題があることも確認。明桜サッカー部での残りの時間、大学4年間を通して改善して評価されるプレーヤーになることが目標だ。そのためにも選手権に出場、活躍し、将来の可能性を広げること。昨年敗れた秋田商高に今年は必ず勝つ。
(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
●【特設】高校選手権2022
「今日出る予定なかったんですけれども、決勝のために出たいというのを伝えて……」。明桜高のFW佐藤拓海主将(3年=ベガルタ仙台ジュニアユース出身)は怪我の大事を取ってベンチスタート。出場予定は無かったというが、決勝と同会場のソユースタジアムの雰囲気や芝の状態を体感するために出場を直訴し、8-0の後半26分からピッチに立った。
怪我を悪化させないことが第一。佐藤は信頼して起用してくれた原美彦監督やコーチ陣に感謝する。その中でスルーパスなどを発揮した一方、ファーストタッチのミスが2つあったことを反省。「突き詰めてこれからの決勝、決勝のあとのサッカー人生に活かせていければ」。後半終了間際に自らの仕掛けが相手DFのハンドを誘ってPK獲得。これを決めて1ゴールを挙げたものの、個人のパフォーマンスについては満足していなかった。
佐藤は自分を明桜に誘い、成長させてくれた原監督を選手権の舞台に連れて行くことを誓う。「自分たちは原さんが来てから強くなってきたチーム。原さんが一番頑張ってくれている。寮生活で姿を見て、尊敬している。去年勝てなくて申し訳無さと不甲斐なさがあった。原さんの頑張りが今年は無駄にならないように、全国連れて行って原さんを男にしたいというのはあります」と力を込める。
佐藤はバスの移動中など原監督の後ろの席に座って観察。その言葉を聞き逃さないようにするなど、コーチとして国見高やヴィッセル神戸U-18のタイトル獲得や選手育成に貢献している恩師から多くを学ぼうとしてきた。
反骨心の強い佐藤は指揮官から厳しい指摘やハッパを受けると気持ちが乗るという。その一方、ホームの仙台ユース戦で試合中、原監督の声がけについて進言し、意見を受け入れてもらったことも。「原さんも選手の意見を取り入れて、原さんなりにアレンジしてくれる」。選手を観察し、聞く耳を持って接してくれる恩師を必ず選手権の舞台へ連れて行く。
決勝では自分の特長をしっかり発揮し、チームの勝利に貢献するだけ。「自分のプレーはセカンドボールの回収の身体の強さだったり、ちょっとズレたボールでも胸トラップとかちょっと相手に当ててキープしてチャンスメークできるプレーをプリンスリーグでもずっと見せてきました。しっかりキープして裏も走れて、初速は速いと思うので、足下のプレーと裏のプレーができるところを見て欲しいです」。原監督とともに選手権に出場し、全国大会で活躍するという目標がある。
将来は憧れのクラブ、ベガルタ仙台でのプレーを目指す考え。ジュニアユースからユースチームへ昇格することができなかったが、プリンスリーグ東北の仙台ユース戦では「ベガルタ仙台のスタッフに自分を残しておけば良かったと思わせるようなプレーをしたいとずっと考えていました」。前線でターゲットになってキープすることやラストパスを通す部分でもアピールした。同時に走力や技術面などまだまだ課題があることも確認。明桜サッカー部での残りの時間、大学4年間を通して改善して評価されるプレーヤーになることが目標だ。そのためにも選手権に出場、活躍し、将来の可能性を広げること。昨年敗れた秋田商高に今年は必ず勝つ。
(取材・文 吉田太郎)
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