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[MOM4043]帝京DF大田知輝(3年)_インハイ3発の注目CBが先制ヘッドと無失点勝利

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帝京高の注目CB大田知輝(3年=FC東京U-15深川出身)は攻守両面で勝利に貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[10.23 選手権東京都Aブロック準々決勝 帝京高 3-0 多摩大目黒高 清瀬内山A]

 東京Aブロック4強入りを懸けた一戦で快勝。帝京高の日比威監督は、まずCB大田知輝(3年=FC東京U-15深川出身)とCB梅木怜(2年)の両DFを中心に無失点で終えたことを評価した。

 対戦した多摩大目黒高は個々の技術力が高く、切り替えの速い守備からDFラインの背後へ飛び出してくる攻撃も脅威。ただし、帝京は「(DF)4枚のラインコントロールがしっかりできた」(日比監督)ことで、決定打を打たせずに試合を進めた。

 最終ラインの中央に構える大田は、「相手に上手く崩されるところもあった。自分たちで(DFラインを)より高く準備した中でマイボールにしきるとか、奪い切るところはもう少し改善したい」と厳しい。

 それでも、目標通りに80分間無失点。背番号6はロングスローも持つ多摩大目黒の攻撃を確実にヘッドで跳ね返し、対人守備の強さも発揮していた。インターハイ優秀選手の185cmCBは実力発揮。「自分がヘディングとかでチャレンジした時にカバーしてくれるとか、スピードがあるので一人で守り切れる能力は自分も信頼しています」と評する後輩DF梅木とのコンビを攻略することも簡単ではないことを印象付けた。多彩な攻撃に注目が集まる帝京だが、今や大田を中心に守り勝てるチームにもなってきている。

 そして、後半32分にはセットプレーの流れから値千金の先制ヘッド。相手のクリアを頭で豪快に打ち抜き、ゴールを破った。その8分後にもクロスバー直撃のヘディングシュート。「今は決められてもこれからレベルが上がってくる。決め切ることをやっていかないといけない」。攻守両面でヒーローになったが、満足感は全く見せなかった。

 大田はインターハイで得点ランキング4位タイの3得点。対戦相手にとって、攻撃面でも嫌な存在になっている。そのヘディングは抜群の威力を発揮しているが、要因の一つとなっているのがコーディネーション能力の進化だ。「自分の素早い動きがジャンプ力や対人にも繋がる。これまで上手く(身体を)使えていなかったので、課題を良い方向にできるように」意識したトレーニング。その成果が少しずつ結果にも結びついている。

 夏の全国大会で個人、チームとしても結果を残したが、激戦区・東京を勝ち抜くことは簡単なことではない。「(自分のヘディングも)まだ得点源というほどではない。もっとセットプレーで獲れるようにしたい。(これからは)一戦一戦難しい試合になると思う。まずゼロに抑えることが勝ちに繋がると思う。後ろが粘り強く戦って、攻撃を楽にしたり、得点を決められるようにしたい」。名門の注目CBは、貪欲に成長を求め続けて冬の全国へ。次の試合も自分で決めて、守り切る。

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(取材・文 吉田太郎)

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